水仙

 先週末から曇りや雨の日が続いていたが、久しぶりに青空。気温も都心の最低気温が3.8℃、最高が12.4℃で、わりと暖かな一日。ただ、この先、強烈な寒波がやってくるようで、東京も来週の月曜日に雪の予報が出ている。この冬はまだ東京の初雪は観測されていないが、降るだろうか。

 あちこちで水仙が咲いているのを見かける。

 うちの水仙はまだ芽を出したばかりで、咲くまでにはまだ時間がかかりそうだ。

 園芸店でもすでに開花した水仙が売られているが、咲くまでのプロセスを楽しみたいので、すでに咲いていては楽しみが半減である。

 朝、地元の住宅街でアオサギが飛んでいるのを目撃。池のある家に飛来していたようだ。

(おまけ)アムールトラ肉球

(きょうの1曲)CARAVAN / Nothing At All


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水栽培のヒヤシンス

 曇り空で寒い一日。

 水栽培のヒヤシンス。屋外の物置に閉じ込めていたが、十分すぎるほど根が伸びて、芽も出てきたので、数日前から外に出した。でも、まだほとんど日差しを浴びてはいない。

 これからは室内に入れて窓辺で育てる。日光を浴びれば、そのうち芽は緑色になるだろう。何色の花が咲くかは咲いてからのお楽しみ。知っているけれど。

 

 水栽培用の容器は昔はクロッカス用の小さいやつも含めて、家にたくさんあったが、いつの間にかなくなって、今はこれだけだ。まぁ、100円ショップなどで買えるいろいろな容器で試してみるのも面白そうだ。ネット上にもいろいろなアイデアが出ている。

 

(おまけ)多摩動物公園のショウジョウト

(きょうの1曲)ACOUSTIC ASTURIAS / Adolescencia


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Acoustic Asturias Live

 昨日(1月15日)、吉祥寺のStar Pine's CafeでAcoustic Asturias(アコアス)のライヴ。

 アコアスはヴァイオリン、クラリネット、ピアノ、ギターという編成で長らく活動を続けてきたが、昨年1月に活動をいったん終了。その後、全く新しいメンバーを集めて再始動した。

 新編成はクラリネットに代わってチェロが加わり、しばらく作曲や編曲、プロデュースなどの裏方に回っていたリーダーの大山氏が演奏メンバーに復帰。10年ぶりだとか。アコアスはクラシック音楽並みに練習が大変なので負担が大きく他の活動との両立が困難、という理由で演奏からは退いていたのだが、ここで再びステージに立つというのは自分の曲を演奏するといえども、けっこうなプレッシャーがあるのかもしれない。

 とにかく、星野沙織(Vn)、北川とわ(Pf)、ヌビア(Vc)、大山曜(Gtr)という新しい布陣での最初のライヴが決まり、また、ピアニストの北川さんが率いるジャズトリオMorphine Desert-trio acoustic-の対バンも組まれ、この日を楽しみに待っていたのだが、思わぬ事態が発生。

 メンバーのうち北川さんとヌビアさんが直前の体調不良で欠席となってしまい、急遽ピンチヒッターを探して、2人の穴を埋め、これも不参加となった北川さんのトリオに代えて星野さんが参加しているナリキヨトリオに急なお願いで演奏してもらうことになり、なんとか無事にライヴ開催に漕ぎつけたということなのだった。

(終演後に撮影)
 ということで、弱い雨が降る吉祥寺に出かけ、17時開場、17時45分開演。ほぼ満員である。

 最初に大山さんが登場して挨拶の後、まずはナリキヨトリオ。リーダーがピアノの成清翠さんなので、この名前。全然知らないグループだったが、ピアノ、ヴァイオリン、鍵盤ハーモニカという変わった編成で、面白そう。

 成清翠(Pf)、星野沙織(Vn)、荻原和音(Melodica)。3人は音大時代の同級生だそうだ。

 アコアスは室内楽のような編成ながら、一応プログレッシヴロックというジャンルに分類されているので、そうした客層を意識して、最初の2曲はかなりアグレッシヴな演奏。本来はヒーリング系らしい。ヒーリング系などというと、凡庸なものも多いのだが、なかなか良かった。


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 また、最近は唱歌をアレンジして演奏するシリーズをやっていて、唱歌ばかりをやるツアーが今年の夏に計画されているとのこと。

 

 さて、休憩を挟んで、Acoustic Asturias。2人が病欠ということで、ピアノには関口太偲さん、チェロには佐野まゆみさんが参加。

 先ほどは黒い衣装に黒ぶちメガネだった星野さんが白の衣装に着替え、メガネなしで出てきた。佐野さんも白系の衣装。男2名は暗色系。そして、全員が座っての演奏で、本当に室内楽団といった雰囲気。

 1曲目は「深夜廻のテーマ」。クラシカルな曲調で、まずは全体の序曲といった感じ。やはりクラリネットとチェロでは雰囲気がだいぶ変わる。筒井香織さんのクラリネットもよかったけれど、チェロの響きも好きなので、今後が楽しみでもある。

 2曲目は「アドレセンスィア」。佐野さんが自分の演奏に納得がいかないかのような表情を浮かべていて、複雑すぎるリズムをつかむのにちょっと苦戦しているような部分もあった気がするが、だんだん合ってきた。練習を始めたのが3日前ということなので、それで複雑極まりないアコアスの曲を弾きこなすというのはやはり凄いとしか言いようがない。

 3曲目はElectric Asturiasの曲「Castle in the Mist」。星野さんのヴァイオリンは演奏も素晴らしくて、音が胸の奥にまで入り込んでくる。グッとくる。前任のテイセナさん(今日の会場に来ていた)はいつも譜面なしで弾いていたが、星野さんは譜面台を置いている。それが普通だ。

 4曲目は本日欠席の北川さんが作った「Snowy Landscape」。リハーサル時にも作曲者不在で、譜面だけがあるという状況だったので、残ったメンバーで曲を解釈し、今日の演奏になったとのこと。

 北川さんから体調不良で出演できそうにないと連絡があったのが1月4日だったそうで、それから急遽、代わりのピアニストを探したが、アコアスの曲はポップス系のピアニストではまず歯が立たず、バリバリのクラシック系の人材が求められる。しかし、そう簡単には見つからない。その時、テイセナさんが「いい人がいる」と言ってきたという。それが大山氏のレコーディングに参加していた関口さんだった。しかし、そのレコーディングで関口さんが弾いた楽器はヴァイオリン。「彼はヴァイオリンじゃないの?」という大山氏に対してテイさんは「彼はヴァイオリンもすごいけど、ピアノもすごい」というので、大山氏がYouTubeなどでチェックしてみたら、本当にすごかったという話。投打ともに超一流の大谷翔平のような二刀流なのだった。実際、彼の演奏は完璧だった。彼の弾く「Distance」を聴いてみたい。

 もう一人のピンチヒッターの佐野さんはもっと急だった。ヌビアさんが参加できないという話になったのが、ほぼ1週間前だったそう。さすがに大山氏は公演中止も考えたそうだが、星野さんが「何としてもやりましょう、私が探します」といって見つけてきたのが佐野さんだったという。ただ、その時点で佐野さんはチェロを持たずに帰省中で、数日間は送られてきた譜面を見ながら音源を聴き込み、帰省から戻った本番3日前から実際にチェロを手にして練習を始めたのだった。クラシックの人なら譜面さえあれば初見でもある程度は弾けるのかもしれないが、変拍子だらけで、やたらに難度が高い曲ばかりだから、相当大変だったのだろう。

 とにかく、新メンバーのお披露目ライヴと銘打った公演で、その新メンバー2名が病欠というあり得ない事態に直面しながらも、急遽、出演を引き受けた関口さん、佐野さんのおかげでこのライヴが実現したわけで、いずれ伝説のライヴと語り継がれることになるのだろう。

 5曲目はもともとチェロをフィーチュアしていた「クリプトガム・イリュージョン」。チェロのふくよかな響きが印象的。

 6曲目は新曲で、大山氏が新編成のために書いたという「heliocentrism」。またまた大変な曲ができてしまったものだ。


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 7曲目はこれもエレアスの「時を支配する人々」。

 8曲目はしっとりした「Luminous Flower」。これまでのアコアスの定番曲をあえて外したような選曲が続く。

 9曲目は「The Lancer」。これもアコアスで聴くのは初めて。

 本編最後の10曲目は大山氏が旧編成でこの曲をレコーディングできなかったことが心残りだと語る、ポール・ゴーギャンの作品にインスパイアされた「我々はどこから来たのか、我々は何者なのか、我々はどこへ行くのか」。

 そして、アンコールは「神の摂理に挑む者たち」。クラリネットのパートがチェロ用に全く違う形に書き換えられていて、ずいぶん印象が変わるし、ヴァイオリンのパートも演奏者が違うとずいぶん違って聴こえるというのが興味深かった。アストゥーリアスの曲がクラシックの世界にもレパートリーとして広がっていくと面白いと思うのだが。


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 20時10分ぐらいに終演。

 

 今日の公演は有料配信も行われていて、映像が残るはずなので、一部でも公開されると嬉しいし、いずれ新生アコアスの演奏が映像作品化されることを期待したい。

 次回のライヴはもう決まっていて、3月25日とのこと。今日は欠席だった2名も復帰するだろうけれど、代演の2名にものすごく大変な練習をしてもらって、今回限りでは申し訳ないということで、関口さんと佐野さんも次回再びステージに立つそうだ。なので、ピアノとチェロはダブルキャストのライヴということになる。楽しみ!

 

杉並区・大宮児童公園の親ぶた・子ぶた

 東京は今年初めての雨。ただし、ほんの少し。予報では暖かくなるようなことを言っていた気がするが、実際はそれほどでもなかった。

 都心の最高気温は14.2℃で、確かに高めだが、これは午前1時過ぎに出た数字。確かに夜中は暖かく感じた。朝の7時過ぎの7.1℃が最低で、日中は10℃前後か。陽射しもなく、少し寒かった。

 郊外の練馬では朝の最低気温が3.9℃、最高が13時過ぎの9.4℃。こちらのほうが実感に近い。

 久しぶりの公園どうぶつシリーズ。実はネタはけっこう溜まっている。

 今回は杉並区の大宮八幡宮の南側に隣接する大宮児童公園の3匹のブタ。

 3匹の子ブタではなく、親ブタ1匹に子ブタ2匹。

 みんな寝ている。

 

(きょうの1曲)THE ENID / The Loved Ones


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きょうの夕空

 東京は今日も晴れ。昨年末からず~っと晴れである。都心の最高気温は10.7℃、最低気温は1.5℃だったが、郊外は軒並み氷点下。うちでも小鳥の水飲み場がカチカチに凍っていた。

 快晴だったので、夕空もあまり面白みはない。

 今週末には天気が崩れるらしいが、気温はかなり高くなるようだ。

 

(きょうの1曲)BRUFORD / Palewell Park


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朝のスズメ

 毎朝、家の前の電線や樹木にはたくさんのスズメとインコ、キジバトなどが餌の時間を待っている。庭に出ると、もう色めき立つのが分かる。餌台は大体インコに占拠されてしまうので、敷石の上にも餌をまく。少し離れてみていると、あっという間にスズメだらけになる。

 餌台にはインコが来るが、なかでも毎年やってくるこの2羽、特に額(右目の上)に傷のあるメスが一番偉いようで、このメスに受け入れられないと餌を食べることはできない。

 最近、ジョウビタキを自宅周辺では見なくなった。

 

(きょうの1曲)ASTURIAS / Woods


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高尾山から景信山へ

 朝8時半前に家を出て、京王線で高尾山へ。

 高尾山口駅前で、駅前の川の対岸にあった火の見櫓が消えていたことにショックを受ける。やっぱりどんどん消えていくようだ。

 気を取り直して登山開始。9時40分。

 沢沿いの6号路から入ったが、正月だし、やはり薬王院に参拝したいので、途中の琵琶滝から急登で1号路へ。

 断層。

 琵琶滝。

 登山者というよりは観光客が多い1号路にあった七福神

 浄心門。

 男坂の百八段。

 杉苗奉納者。3位が定位置だった北島三郎が4位になっていた。1本10円換算らしい。トップの京王電鉄はずっと30万本だったはずだが、半減。コロナ禍による減収が響いたか?

 昔は実際に杉苗を奉納していたそうだが、いまはお金を寄付し、山林整備に使われるそうだ。さぶちゃん、毎年百万円ずつ寄付しているのだから、やはりすごい。銅像が立ったり、歌碑ができたりするわけだ。

 10時35分に薬王院に到着。

 薬王院本堂。

 飯縄大権現

 境内の一番奥にある不動堂。

 10時58分、599メートルの山頂に到着。いつもながら人が多いが、大混雑というほどでもない。どっと汗が吹き出し、額の汗が目に流れ込んで、目がしみる。

 今日は富士山がきれいに見えていた。

 南アルプスも見える。

 しかし、都心方面や横浜方面などは霞んでいて、あまり見えなかった。相模湾も見えず。

 高尾山では5分ほど休んだだけで、奥高尾の城山方面へ。

 一旦下って、また登る。この道は一昨年も歩いたので、今回が2度目。明るい尾根道で、登山というよりはハイキング気分。

 高尾山から40分ほどで標高670.3メートルの小仏城山に到着。霜が解けて、地面がぐちゃぐちゃだ。ここには茶屋があり、お昼が近いので賑わっている。名物のなめこ汁とおでんを買い、おにぎりの昼食。樹上からコゲラの声。今日はここまでキジバトヤマガラヒヨドリぐらいしか見ていないし、ほかにメジロシジュウカラの声を聞いただけ。

 都心方面は相変わらず霞んでいるが、空気が汚れているのが分かる。ふだん、あんなに澱んだ空気を吸って暮らしているのか、と思う。

 ここから相模湖方面に下るのも面白いな、と思ったが、予定通り小仏峠方面へ。12時10分出発。ここからは下り基調。

 杉や桧の林の中を行く。

 途中、眼下に相模湖が見える。午後になって富士山も霞んできた。エナガの群れが通る。

 城山から20分で小仏峠に到着。昔の甲州街道が越えていた峠で、武蔵と相模の境界だった。

 峠にたたずむ地蔵尊庚申塔

 前回はここから旧甲州街道を通って麓の小仏宿へ下ったが、今日はまだ12時半。時間があるので、1.2キロ先の景信山に足を伸ばす。ここからは初めての道、初めての山だ。

 最初は急な上りが続いたが、やがてなだらかな尾根道になる。

 そして、また急な上りがあって、小仏峠から30分ほどで727.1メートルの景信山に登頂。

 ここにも茶店があり、多くの登山者で賑わっていた。

 景信山の標柱の後ろに三等三角点がある。

 今日はここまでにして、ここから下り。小仏バス停まで2.6キロ。

 最初は日当たりのよい道だったが、まもなく杉や桧の林に入る。登りよりは下りのほうが膝や足首、足先などに負担がかかる。

 こんな注意書きがあった。高尾山にもクマがいるのか。

 道はいったん落葉樹の林になり、それからまた針葉樹林。急な下りで、中央道の小仏トンネルの上を越え、40分ほどで旧甲州街道に出た。

 そこから小仏のバス停まではすぐで、高尾駅高尾山口駅行きのバスが3台待っていたが、僕は乗らない。このまま高尾駅まで歩くつもり。あと5キロほどあるが、この旧街道の雰囲気がけっこう好きなのだ。

 途中、あちこちで梅がちらほらと咲いていた。

 街道沿いの石仏を眺めたり、駒木野宿の小仏関所跡を見たりしながら、ひたすら歩き続け、高尾駅には15時頃に着いた。