菅生沼に白鳥を見に行く

 冬晴れの建国記念の日茨城県の菅生沼にコハクチョウを見に行った。

 7時過ぎに家を出て、大宮経由で東武野田線愛宕駅(千葉県野田市)下車。ここからバス利用だが、次の便まで時間があるので、とりあえず県道を歩き出す。ここは過去に自転車で3回走っており、それ以前にも家族ドライブで筑波山への行き帰りに何度も通った馴染みの道である。

 市街地を抜け、雪の残る雑木林や畑の中をてくてく歩き、坂を下って、冬枯れの田んぼが広がる低地に出ると、彼方に利根川の芽吹大橋が見えてきた。あれを渡れば茨城県岩井市だ。併設された人道橋を渡っている間に乗る予定だった路線バスに抜かれた。まぁ、いいか。あと4キロぐらい。最後まで歩いてしまえ。

 というわけで、結局、9キロぐらい歩いて、10時55分に菅生沼の西側の台地に位置する茨城県立自然博物館にたどり着いた。ここは筑波山への自転車ツーリングの途中で2度立ち寄ったことがあるが、展示が非常に充実している。今回は開館5周年記念展で、数万年前に絶滅したネコ科の肉食獣サーベルタイガーの全身骨格標本(米ロサンゼルス郡立自然史博物館蔵)が展示されていた。

 博物館見学後、菅生沼へ続く散策路を歩く。

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 利根川支流の飯沼川と江川の水が滞留した南北に細長い沼は水面の大部分が枯れたヨシに覆われ、手つかずの自然が残り、野鳥の種類も多い。

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 目当てのコハクチョウは15羽が確認できた。ほかにコガモ、カワウ、アオサギコサギダイサギハクセキレイセグロセキレイジョウビタキ♀、ツグミホオジロコゲラカワラヒワなどを沼や周辺の雑木林や草原で見かけた。

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 沼の対岸は水海道市で、近くの一言主神社や「あすなろの里」(キャンプ場やふれあい動物園などがある、池が凍っていた)を散策。のどかな田舎の雰囲気が何とも言えず良い。帰りはバスで愛宕駅に戻った。