英国のジャズロックバンド、ハットフィールド＆ザ・ノースの未発表音源集“Hatwise Choice”を購入。
ハットフィールズは一部の人々の間では超有名だけれど、知らない人は全く知らない７０年代のバンド。オリジナルアルバム２枚を発表しただけで解散してしまった。今年再結成の動きがあるらしいけれど。そうなれば、間違いなく来日するでしょう。
ジャズロックという音楽スタイルも、知らない人にはピンと来ないものだと思うけれど、ロックにジャズっぽいリズムと即興演奏の要素を持ち込んだものと言ったらいいだろうか。なんだか小難しそうに思われるかもしれないけれど、独特の軽やかな疾走感が魅力。
なかでも、ハットフィールズは高度のテクニック、複雑なアレンジに、クールでありながらほのぼのとしたヴォーカル、美しい女性コーラス、英国流のユーモアを織り込んで、センスの良いポップ感覚で人気を博した。
そんな彼らの未発表音源集である。内容は４つのＢＢＣラジオセッションから14曲。５ヶ所でのライブ音源が８曲、スタジオでのデモ録音が１曲。すべて1973年から75年にかけての録音。曲名だけ見ると、ほとんど知らない曲ばかりみたいだが、実際にはオリジナルアルバム収録曲もかなりやっている。むちゃくちゃカッコイイ！！！
一部のライブ音源の音質は万全とはいえないが、鑑賞する上では全く気にならない。ブックレットも４人のメンバーのインタビューやコメントなど大変充実。
ファンは必携。なんて言わなくても、聴かずにいられる人はいないか（？）
初めての人は２枚の素晴らしいオリジナルアルバム、とりわけ２枚目の「ザ・ロッターズ・クラブ」から聴きましょう。
ところで、このアルバム。Vol.１となっている。ということは続編があるということ？！
