1126875774*MAGMA

 フランスから来た驚異の音楽集団マグマのライヴに行ってきた。
 会場は渋谷のO−East。整理番号200番代だったのに、なぜか最前列で見ることができた。
 今回の来日メンバーは9人。

 Stella Vander(vo,)
 Isabelle Feuillebois(vo) 
 Himiko Paganotti(vo) 
 Antoine Paganotti(vo)
 James MacGaw(g)
 Emmanuel Borghi(kb)
 Frederic d’Oelsnitz(kb)
 Philippe Bussonnet(b)→髪を伸ばしていて、別人かと思った。
 Christian Vander(ds,vo)

 1曲目はEmehnteht-Re。曲中にRinde,Hhai,Zombiesなどを含む大作で、35分ほどの演奏。Rindeのパートでコーラス隊が前へ出てくるあたりで、ちょっとウルッとくる。そして、なんといっても盛り上がったのがHhaiでのクリスチャンのソロ・ヴォーカル。なんて生命感にあふれた音楽なんだろう。聴衆の反応も熱狂的。次のレコーディングはこの曲になるそうだ。とても楽しみ。
 2曲目はKorntarkosz Anteria(K.A)。生身の人間に演奏可能な極限の音楽。圧倒的なコーラスと爆発的な演奏による、めくるめく50分。この世で最も激しい音楽も、最も美しい音楽も、彼らの演奏の中にある、そう確信した。
 マグマのライブといえば、短くても2時間以上はあるだろうと思っていたら、これで本編終了。
アンコールはKobaiaだった。
 飼い馴らされたペットみたいな音楽が氾濫する時代の中で、野生の荒々しさと美しさを兼ね備えた巨大な猛獣のような音楽。曲そのものが生命をもった有機体のように動き回り、聴衆を圧倒する。聴く側にも相当なエネルギーが必要だ。あまりにも濃密な1時間45分だった。

 ところで、今日はいわゆるマグマの演奏だったが、明日は2部構成で、前半がピアノとコーラスのみ、後半がリズムセクションのみによる演奏とのこと。2日間続けて観て、マグマの音楽の成り立ちが理解できるという趣旨だそうだ。実は今日よりも明日の方がさらに楽しみだったりする。プログラムも今日とは全く違うらしいし…。