ハットフィールド&ザ・ノース

1970年代前半に活動し、2枚の素晴らしいアルバムを残して解散したイギリスのジャズロックグループ、ハットフィールド&ザ・ノース(Hatfield & The North)が再結成され、初めて来日した。というわけで、クラブチッタ川崎まで観に行ってきた。
会場に着いたら、いきなりロビーの公衆電話のところにドラマーのピップ・パイルがいる。なにやらフランス語で喋っているのが聞こえた。
さて、来日メンバーはこのピップ・パイルのほか、ギターのフィル・ミラー、ベース&ヴォーカルのリチャード・シンクレア。そして、キーボードがデイヴ・スチュワートとなれば最高だけれど、デイヴは不参加で代わりがアレックス・マグアイア。
ハットフィールドとしては初来日でも、リチャードもフィルもピップも過去に日本でライヴを観ているし、ハットフィールドの曲も演奏しているので、初めてという気はしない。
それでも、“Big Jobs”から始まって、間髪いれずに“Going up to People and Tinkling”に移り、ほぼイメージ通りのエレクトリックピアノの音が聞こえてきた瞬間には、おおっ、やっぱりハットフィールズだ!という感動があった。ただ、あの緻密に作り込まれたレコードでしか知らなかったハットフィールズの音のイメージと比較しながら聴くと、全体的には印象がずいぶん違ったというのは仕方がないことなのだろう。
できれば、女性コーラス隊(あの3人が無理なら若いお姉ちゃん達でも可)やサックス&フルート奏者(ジミー・ヘイスティングスなら最高!)がいてくれたらなぁ、とは思った。

終演後、サイン会。2,500円のパンフレットを買った人全員に、ということで大変な行列ができていた。僕は幸い早めに並べたが、一体どれぐらいの時間がかかったのだろう。
公演は明日もある。また行きます。