Acoustic Asturias ライブ

四谷のライブハウスOutbreakにアコースティック・アストゥーリアスのライブを聴きに行ってきた。Poseidon Festivalの第4日目。小さな会場だが、満員の盛況。
対バンはinterpose+というバンド。いわゆるプログレ系女性ヴォーカルもの、といった感じ。
続いて、20時半頃からアストゥーリアス登場。メンバーは大山曜(ガットギター)、川越好博(ピアノ)、筒井香織(クラリネット)、藤本美樹(ヴァイオリン)。完全アコースティックということで、一切の雑音を排するため、ドリンクカウンターは休止、エアコンも切った状態でスタート。
1曲目“Distance”が終わったところで、大山さんが「今日のお客さんは硬いですねぇ」みたいなことを言っていたが、ピアノの超高速イントロから始まるこの曲。素人の耳にも超難曲であることが分かるので、聴くほうも息を詰めて聴いてしまうのだ。
アストゥーリアスは室内楽のような編成で「癒し系プログレ」などとも言われるそうだが、それほど安直な音楽ではない。よくクラシック畑のミュージシャンがそれこそ「癒し系」の音楽を似たような編成でやっているが、大抵は凡庸で退屈な音楽に聞こえる。でも、アストゥーリアスの演奏は凡庸とか退屈とは無縁。恐らくテクニック的には何の問題もないクラシック畑の音楽家にとっても相当にchallengingな音楽なのだろう。それでいて、難解ではなく、むしろ非常に美しい。彼らが海外でも高く評価されているのはとてもよく理解できる。
それにしても、エアコンが切られているせいで、会場がひどく暑い。とくにステージ上は照明の熱も加わり、4人の中でライトとの距離が一番近い筒井さんなどとても暑そう。大山さんのギターのナイロン弦も照明の熱でチューニングが狂ってしまうと言っていた。さすがに後半はエアコンが入ったようだった。
とにかく、プログレ・フェスティヴァルということで、どちらかというとハードな曲が多く選ばれていたが、初めて聴く人でも心を奪われるような素晴らしい曲と演奏で、アンコールも含めて1時間10分余りのステージがとても短く感じられた。

次回12月4日の鎌倉でのライブも非常に楽しみ。

アストゥーリアスの公式サイト:http://www.geocities.jp/gonzo1go/home.html