落ち葉の頃

赤や黄色に色づいた桜の葉が次から次へとハラハラ舞い降りてくる。そんな季節になると、子供の頃の落ち葉焚きの思い出が蘇ってくる。落ち葉の山の中にサツマイモを入れて火をつける時のワクワクする感じ。母から「こんなもんじゃ葉っぱが足りないわよ」と言われて、子供たちはみんなで近所中の落ち葉をかき集めたこと、火のそばにいると、けむたくて、どちらに逃げても煙が追いかけてくるように思えたこと、焚き火の中に石ころを入れて十分に熱して、それを水の中にジューッと入れるのが面白かったこと、やっと出来上がった焼き芋の美味しかったこと、夕暮れが迫る頃、すべてが燃え尽きて灰になり、かすかに赤くチロチロしている残り火に水をかけて消す時、妙に寂しい気がしたことなどなど・・・。焚き火が懐かしいなぁ。