ミオ・フー(Mio Fou)

peepooblue2007-07-22

代官山のライヴハウス晴れたら空に豆まいてミオ・フーのライヴを聴きに行く。
ミオ・フーは美尾洋乃ムーンライダーズ鈴木博文のユニットで、今回は8月10日になんと23年ぶり!の2ndアルバム「Mio Fou Ⅱ」が発売されるのを記念してのライヴ。僕は「ミオ・フー」の1stはもちろん、“歌うヴァイオリニスト”美尾さんのソロアルバムも2枚ほど持っていて、愛聴しているのだけど、ライヴはこれが初めて。
キャパ100人ほどという会場は立ち見が出るほどの大盛況。狭いステージだけど、グランドピアノがあるのがイイ。
開演は19時。オープニングアクトミンガス(MINGUSS)。ヴォーカル兼キーボードの女の子にベースとドラムの男2人というトリオ。

続いて、ミオ・フー登場。サポートメンバーを加えて5人編成。

美尾洋乃(ヴォーカル、ピアノ、ヴァイオリン、アコーディオン
鈴木博文(ヴォーカル、ギター、ベース、リコーダー)
 +
多田葉子(クラリネット、バス・クラリネット、ピアニカ、ソプラノ・サックス、リコーダー)
美尾洋香(ヴァイオリン、パーカッション)
夏秋文尚(ドラム、パーカッション)

1曲目は1stアルバムからインスト曲「大通り」。うーん、懐かしい。でも、新鮮。前半は「ミラノの奇蹟」とか「夢見るジュリア」とか古い曲が多めだった。各楽器の音のバランスもよくて、洋乃さん、博文さんのヴォーカルもいい。もちろん、皆さん、テクニシャンではあるのだけれど、テクニックをひけらかすわけではなく、一音一音の響きによって神秘的な音楽を生み出していく感じ。とりわけ洋乃さんのピアノはそんな印象が強い。これはやはりグランドピアノならでは。デジタルキーボードではこの雰囲気は出ない。ひんやりとした音の感触が心地いい。

で、ここで中断。というか、ゲスト登場。ジャック達というバンド。ヴォーカル&ギターの一色進にギター、ベース、ドラムの4人組。ミオ・フーとは対極にあるようなバンド。一色氏のキャラがいい。

再びミオ・フー登場。
後半は美尾洋乃&洋香姉妹のヴァイオリン・デュオ+博文さんのギターによる「ゴッホの糸杉」の素敵な演奏からスタート。あとは新しい曲が中心。僕は美尾さんのアルバム『クロエ』の中の「夜の木」という曲が好きなのだけど、ちょっとそれっぽい曲もあって、すごくよかった。
アンコールはミオ・フー+ジャック達による演奏。そして、最後は洋乃さん&博文さんの2人による「ピエロ・ル・フー」で3時間近いライブは静かに終わった。終演は22時ごろ。
その後、サイン会。会場で先行発売されたニューアルバムにお2人からサインを入れてもらって,会場をあとにする。