赤い鳥

最近、「赤い鳥」のCD12枚組BOXセット『コンプリート・コレクション 1969-1974』を買って以来、思いっきりハマっている。
赤い鳥といえば、「翼をください」が有名だけれど、彼らが発表した全アルバムとレア・トラックスを集めたこのセットを聴くと、それだけのグループではなかったことがよく分かる。
のちに「紙ふうせん」と「ハイ・ファイ・セット」を生んだ女性二人、男性三人の五人組だが、一時、ギタリストの大村憲司とドラマーの村上ポンタ秀一もメンバーに名を連ね、かなりスゴイこともやっている。
それこそギネス級ともいえる膨大な数のレコーディングセッションに参加しているポンタ氏の記念すべき初レコーディングが赤い鳥の「みちくさ」だったというのも初めて知った。

そして、悲しくなるほど美しい名曲「竹田の子守唄」は8ヴァージョンも収録。それでも多すぎるどころか、もっと聴いてみたくなる。
この曲の秘めた歴史に迫った藤田正氏の労作『竹田の子守唄〜名曲に隠された真実』も買って読んだ。
赤い鳥はフォークグループ、ソフトロック、コーラスグループなどいろいろな形容が可能だけれど、いずれにせよ、僕の中で赤い鳥というグループは一時的なブームでは終わらない気がする。

赤い鳥 コンプリート・コレクション

赤い鳥 コンプリート・コレクション


「竹田の子守唄」



村上ポンタ、大村憲司入りの7人編成による「翼をください」。パワフルでカッコイイ!



紙風船