今野敏『わが名はオズヌ』

オズヌとは修験道の始祖とされる役行者こと役小角(えんのおづぬ)のことである。その役行者が現代の17歳の高校生に転生し、彼の在学する高校を廃校にしてニュータウン建設をもくろむ土建屋政治家やゼネコン社長と対決するという荒唐無稽なストーリーだが、小学6年生の時に「えんのぎょうじゃ」という名前を知り、以来、その神秘的な存在に心惹かれてきた僕としては大変面白く、また興味深く読んだ。

わが名はオズヌ (小学館文庫)

わが名はオズヌ (小学館文庫)