野崎美波/ハルモニア (2005)

ハルモニア

ハルモニア

 TV、CM、映画、ネット系音楽などを数多く手がけている作曲家&ピアニスト・野崎美波の2ndアルバム。彼女の名前は最初、どこかのライブ告知のチラシで知ったのだが、その後、たまたまこの作品を見つけて買ってみた。いやぁ、これは素晴らしい。
 この作品は「21世紀の室内楽」という通りインストゥルメンタル曲中心なのだけれど、一部の曲では彼女のスキャットも聴ける。ピアノのソロで幕を開け、2曲目からガットギター(宮田誠)、チェロ(橋本歩)、ハープ(吉野友加)、クラリネット清水一登)、フルート(国吉静治)、ドラム(坂田学)といった楽器が曲ごとに加わり、最後はまたソロピアノで終わるという構成。全曲生演奏で、曲調はクラシカルなものからボサノバ調まで多彩。特にピアノソロ曲以外は全曲で聴けるチェロのつややかな響きが印象的。風のように爽やかで、陽だまりのように暖かい音楽。天気のよい休日はこのアルバムで目覚めると、きっといい一日になりそう。