Electric Asturias

 赤坂のライブハウスGRAFFITIで、エレクトリック・アストゥーリアスのレコ発ライブ。
 対バンは大阪のバンド、ラウンドハウス。どちらもヴァイオリンをフィーチャーしたシンフォニック・プログレ系のバンド。
 会場はチケットもソールドアウトで、立ち見も出る大盛況。開場は18時だったが、その45分前から物販開始で、エレアスの1stアルバム「Fractals」が明日の発売に先駆けて先行販売。来場者のほぼ全員が買ったのでは、と思えるほどの売れ行き。先着100名には去年のポルトガルでのライブ映像を収録したCD-Rがおまけでつく。
 さて、開演は18時半。まずはラウンドハウス。このバンドは2006年にもアストゥーリアスとの共演ライブを見ているのだが、当時はギター、ベース、キーボードのトリオ編成だったが、今回はサックスと紅一点のヴァイオリンが加わった5人編成で、打ち込みのドラムなどコンピュータ・サウンドと融合した演奏という点は今回も同じ。さらに途中からベリーダンサーの女性2名も登場。
 個人的にはヴァイオリンのソロパートでボウ(弓)がいきなり赤、青、緑色などに発光・点滅するというド派手な演出に仰天した。これぞ大阪的サービス精神というべきか。

 さて、ラウンドハウスの演奏が1時間余りで終了し、いよいよエレアスの登場。メンバーはリーダーの大山曜(B)に平田聡(G)、テイセナ(Vln)、川越好博(Kb)、田辺清貴(Ds)の5人。活動開始から24年目というアストゥーリアスは現在、多重録音プロジェクトのマルチ、クラシック楽器によるアコースティック、そしてロックバンド編成のエレクトリックと3つの形態で活動しているが、エレクトリック編成のライブを見るのはこれが3回目になるのかな。

 演奏開始直後はエレクトリック・ヴァイオリンの音響トラブルなどあって、曲をやり直したりもしたが、問題が解決してからは、さすがの演奏で、楽しめた。まさに現代プログレッシブ・ロックの王道を行く曲ばかり。もちろんアルバムからの曲が中心だが、さらに未収録の最新曲も披露。そして、アンコールはアコアスのレパートリーでもあるDistanceだった。


(エレアスのPV。テイセナさんはすっかり看板娘ですね)

 帰宅後にとりあえず1回聴いたアルバム「フラクタルズ」。いやぁ、むちゃくちゃカッコイイ。今年は4月にアコアスの新作も出たし、この2枚だけでも相当楽しめる。

フラクタルズ

フラクタルズ

レジェンド・オブ・ゴールド・ウィンド

レジェンド・オブ・ゴールド・ウィンド


来月はアコアスのライブだ!