神宮球場〜可愛いすぎるマスコットと劇的すぎる試合

 セパ交流戦東京ヤクルトスワローズオリックスバファローズの試合を神宮球場の外野席で観戦。プロ野球観戦は久しぶりだ。
 12球団のマスコットの中でも可愛いすぎるとして人気のオリックスバファローベルちゃんが来ていて、試合前から観客の視線を集めている(写真集やDVD、フィギュアなども出ているんだね)。




 さて、ただいま6連敗中のオリックスの先発メンバーは1番・森山、2番・野中…、大差をつけた終盤の守備固めかと思うような、これで点が取れるのか、というような地味すぎるオーダー(失礼!)。故障や不調の選手が多いための苦肉の策か。

 先発投手はヤクルト・ロマン、オリックス木佐貫という、好投はするけれど打線の援護に恵まれないという印象のピッチャー同士の対戦。なんとなく試合前から展開が予想できるような気がしたのだが、途中までは予想通り、終盤は想像もできないような劇的なゲームとなった。
 試合は7回までオリックス打線にまるで得点できそうな気配がなく、木佐貫は相手投手ロマンにタイムリー安打を打たれて1失点。このまま0−1で負けてしまいそうな雰囲気。
 しかし、オリックスは8回に絶不調でスタメン落ちした代打後藤の2塁打をきっかけに代打北川の犠飛で追いついた。
 ところが、その裏、2番手・平野が走者を2塁に置いて、畠山にレフトオーバーの2塁打を打たれ、1対2とまた勝ち越される。あーあ。

(韓国で三冠王2度の主砲・李大浩
 9回表、ヤクルトは抑え投手バーネットが登板。防御率0.00の表示にオリックスファンからどよめきが。まだ1点も取られていないんかい。7連敗を覚悟したが、2死1塁から主砲イ・デホ李大浩)がなんと逆転の6号ツーラン。3対2。あまりに劇的な展開にレフトスタンドはお祭り騒ぎ。周囲の知らない人たちともハイタッチ。
 しかし、その裏、オリックスファンの不安的中(?)で、抑えの岸田が先頭打者にヒットを打たれ、なんとか2死まで漕ぎつけたものの、藤本にタイムリーを浴び、またまた同点。レフトスタンド、がっくり。
 試合は3対3で延長戦に突入。
 開始から3時間半が経過した11回表、オリックス最後の攻撃も2死走者なし。打者はイ・デホ。またホームランを打ってもらうしかない、と思ったら、なんと相手側の作戦は敬遠。2死1塁。途中出場の山崎浩がボテボテの内野安打で繋ぎ、2死1・2塁。
 次の打者は途中出場ながら今日2安打の後藤。でも、2塁走者は体重130キロのイ・デホで、もう代走要員もいない。シングルヒットではホームに帰れそうにない。
 ここでヤクルト側はなんと後藤を敬遠。こんな場面で敬遠なんていう作戦は初めて見た(キャッチャー立ち上がりはしなかったけど、明らかなボール4つ)。
 2死満塁となって、打者はルーキーの川端。今日2安打なので、一応期待していたら、ヤクルト5番手の増淵から、なんと右中間を抜ける走者一掃の2塁打で一挙3点。6対3。またまたレフトスタンドは大騒ぎ。
 その裏をミンチェが抑えて、オリックスの連敗は6で止まった。よかった、よかった。ベルちゃんも大喜びだ。それにしても、こんな試合展開になるとは!



 勝利投手は4番手の香月、セーブはミンチェ。敗戦投手はヤクルト4番手の日高。