第53回宝塚記念

 オルフェーヴル、復活なるか。
 阪神競馬場の芝2200mで行われた第53回宝塚記念
 昨年の4冠馬ながら、今年の2戦は暴走と惨敗で、もう燃え尽きちゃったのかも、と心配していたオルフェーヴルだが、あの強さをもう一度見せてほしいと願うファンの気持ちが夏のグランプリ宝塚記念でもファン投票1位選出、そして単勝1番人気という数字に表れた。それでも今回は池江調教師の「出来はまだ7割」という発言があったり、強いライヴァルも多かったせいか、競馬専門家のオルフェに対する評価も必ずしも高くなかった。
 いざレースが始まると、予想通り、ネコパンチがハイペースで逃げる展開。オルフェーヴルは中団の後ろを追走。イイ感じに見える。そして、直線、オルフェーヴルは馬群に包まれているように見えたが、馬場状態の悪いコース内寄りから抜け出し、2着に2馬身差をつけて優勝。圧勝というより楽勝に見えた。まだ本調子でなくても、走る気にさえなれば、誰にも負けない、そんな強さを見せつける結果になった。これでGIは5勝目。これで宝塚と有馬の両グランプリをドリームジャーニーと兄弟で制したことになる。

 1着 オルフェーヴル(池添)  2着 ルーラーシップ  3着 ショウナンマイティ
 4着 ウインバリアシオン  5着 マウントシャスタ