高村透『金星で待っている』

金星で待っている (メディアワークス文庫 た 4-2)

金星で待っている (メディアワークス文庫 た 4-2)

 さまざまな現実的選択を迫られながらも、芝居の世界に夢を追い求める若い劇団員たち。そこにオーデションを受けて加わったのが、みずからを「金星人」だとしか名乗らない女の子。彼女はわずか4ヶ月で劇団を去ってしまうが、その間に劇団にも、団員それぞれにも何かを残していく。
 オビのキャッチコピーによれば、「甘く切ない青春群像劇」。まぁ、そうだね。読み始めた当初は最後まで読むか迷ったのだが、読んでみて良かったとは思う。