第146回天皇賞(秋)

 強力3歳勢か、歴戦の古馬か。東京競馬場・芝2,000メートルで行われた今年の秋の天皇賞は7年ぶりに天皇皇后両陛下がご観覧される中で、オルフェーヴルこそ不在ながら、豪華なメンバー18頭が揃い、注目の一戦となった。
 個人的には5戦無敗の3歳馬カレンブラックヒルに史上初の無敗の天皇賞馬になってほしいと期待していたのだが、レース前から、怖いなぁ、と思っていた一昨年のダービー馬エイシンフラッシュ(M.デムーロ騎乗)がやっぱり勝った。誰もが認める実力を持ちながら、なかなか勝てない馬に外国人ジョッキー。いかにも来そうなパターン。
 実際、12番枠からスタートしたエイシンフラッシュをインに入れて、馬群の中でじっと我慢させ、最後の直線で一気に加速。ハイペースで逃げたシルポートら先行勢を内側からまとめて交わして快勝。ダービー馬の能力を最大限に引き出したデムーロの好騎乗といえるだろう。
 勝利後のウイニングランではデムーロがスタンド前で下馬して、芝に跪くようにして両陛下に敬礼。こういうのは外国人でないとできないし、似合わないね。
 カレンブラックヒルは2番手追走だったが、直線で伸びきれず5着に終わる。

 1着 エイシンフラッシュデムーロ)  2着 フェノーメノ  3着 ルーラーシップ
 4着 ダークシャドウ  5着 カレンブラックヒル