誉田哲也『疾風ガール』

疾風ガール (光文社文庫)

疾風ガール (光文社文庫)

 バンド活動の夢を断念して芸能事務所のサラリーマンとなった宮原祐司はたまたま訪ねたライブハウスでロックバンド「ペルソナ・パラノイア」の女性ギタリストを目にして、その類いまれな才能にほれ込む。柏木夏美、19歳。祐司はなんとか夏美に接近し、自分の手でメジャーシーンに売り出そうとするが、その矢先、夏美が憧れていたバンドのヴォーカリスト、城戸薫が謎の自殺を遂げてしまう。しかも、彼の名は偽名だった。身元すら分からない薫とは一体、何者だったのか。彼の真実の魂に触れようと、夏美はわずかな手掛かりを頼りに、祐司とともに旅に出る。明らかになる真実とは? 自殺の真相とは?
 青春小説、青春ミステリーということになるのだろうけれど、魅力的なキャラクターが次々と登場して、これはイイな。