七尾与史『山手線探偵2〜まわる各駅停車と消えた初恋の謎』

山手線探偵2: まわる各駅停車と消えた初恋の謎 (ポプラ文庫)

山手線探偵2: まわる各駅停車と消えた初恋の謎 (ポプラ文庫)

 事務所の家賃を払えずに追い出され、山手線の車内を事務所がわりに利用している探偵・霧村雨と彼が解決した事件をネタに作品を書く自称ミステリー作家のミキミキこと三木幹夫、そして、助手の小学5年生・シホの3人組が難事件に挑むシリーズの2作目。
 今回の依頼は80歳のおばあちゃんが山手線車内で見かけた“70年前の初恋の人”に似た小学生の男の子探し。そこから70年前、戦時下の山奥の村で起きた事件の謎にまで話が及んでいく。
 面白いといえば面白いが、作品の評価としては、まあまあ、といったところかな。