明日で地下化の小田急線・下北沢駅

 下北沢駅やその周辺ではこのところ、写真を撮っている人が自分も含めて、とても多い。いまは大抵の人が何らかのカメラを持ち歩いている時代なので、鉄道ファンだけでなく、若い女性からお年寄りまで、ほとんどの人が駅の光景を記録しておこうと思うのだろう。電車に乗っても最前部に陣取って地下化区間の地上時代の風景を動画撮影している人がたくさんいる。きっとネット上にも多数投稿されるのだろう。
 その下北沢駅を含む代々木上原〜梅ヶ丘間の地下化がいよいよ明日に迫った。下北沢駅東側の踏切(東北沢6号踏切)にはテレビカメラも来ていて、どうやら今回で消える踏切が一体どれだけ「開かずの踏切」だったのか、という点に焦点を絞ってレポートするのが一つのパターンのようだ。平均すると、1時間のうち10分ぐらいしか開かないらしいね。朝の通勤ラッシュ時はもっと開かないだろう。










 この踏切の標識、以前は僕が個人的に“絶滅危惧種”に指定している汽車ポッポの絵柄の標識だった。

 明日からは「踏切なし」です。

 下北沢の井の頭線ホームと小田急の下りホームを結ぶ妙に段差の低い階段も見納め。子どもの頃、親に連れられて井の頭公園に行った帰りに井の頭線から小田急に乗り換えるためにこの階段を通ると、あぁ、帰ってきたなぁ、また行きたいなぁ、という気持ちになる場所だった。




 下北沢駅北口。

 小田急改札口。


 この暗くて薄汚いホームともお別れだ。



 もう井の頭線の電車と小田急の電車が出会うこともない。




 駅が変わると、シモキタの街も変わる。この駅前市場も消える。