江ノ島・鎌倉サイクリング

 こどもの日。天気もよさそうだし、久しぶりに自転車で遠出をしようと、朝5時50分に出発。
 山は来週行く予定なので、今日は海がみたいな、と思い、とりあえず江ノ島あたりをめざす。
 世田谷から国道246号線に入り、起伏の激しい丘陵地帯を上ったり下ったりしながら大和まで行き、境川のサイクリングロードに入ったのが7時05分過ぎ。
 途端にきついアップダウンからも車の排気ガスや騒音からも解放され、心地よいサイクリング。うーん、風が気持ちよすぎる!
 ウグイスやシジュウカラメジロ、ヒバリ、ツバメなどのさえずりを聞きながら、時速25〜30キロぐらいで走り続け、藤沢市境川遊水地で最初の休憩。その手前、ちょうど相鉄線横浜市営地下鉄の高架をくぐったあたりでも、新たな遊水地を造成中だった。


 10分ほど休み、走りだそうとしたら、すぐそばでキジの声がしたので、姿をさがす。いた、いた。全身丸見え状態だったが、カメラを取り出したら、草むらに隠れてしまい、まともな写真は撮れず。ほかにカワセミ1羽。
 結局、15分ほど休んで、再び走り出し、遊行寺の前で藤沢の市街地に入り、結局、江ノ島には8時半に着いた。ここまで53キロ。正味の所要時間は2時間半弱。意外に早く着いた。
 とりあえず、島に渡り、お気に入りの場所である湘南港の灯台があるデッキへ。ここは船の甲板から海を見下ろすみたいな雰囲気で、大好きなのだが、すでに釣り人に占拠され、居場所がほとんどない。

 上空にはトンビがたくさん飛んでいるが、イソヒヨドリでもいないかな、と思ったら、すぐにきれいなさえずりが聞こえてきた。ほかにセグロセキレイ

 島内の裏道を走っていたら、延命寺という小さなお寺があったので、立ち寄る。いい感じの石仏がたくさんあった。



 ところで、江ノ島といえば猫だが、きょうは黒猫1匹見たぐらいで、なんだか全然いない。どこへ行った?
 そのかわり、公園の藤棚にはこんな張り紙が…。

 まえに厚木市のお寺のトイレの入口でみた「ヒルが大量発生しています」(さすがに女性はみんな引き返していた…)に次ぐインパクトだ。なので、大賑わいの江ノ島でここだけ人がいない。この辺にいた膝のり三毛猫も見かけない。

 島をあとにして、鵠沼方面へ。こちらも人が多い。理解不能なほどの長〜い行列ができている店も。最近話題のパンケーキ屋か…。いったい何時間並ぶつもりなのか? 
 浜昼顔が咲いていた。

 鳥好き男の像?


 さて、江ノ島から鎌倉方面へ向かうが、あえて海沿いを行かず、腰越から鎌倉山方面へ入る。西鎌倉駅から湘南モノレール沿いになり、結局、起伏の激しい道をそのまま大船まで行ってしまい、そこから北鎌倉へ。車道は渋滞、歩道からも人が車道にあふれ、走りにくい。本来なら渋滞知らずのはずの自転車もロードバイクとママチャリがまじって渋滞している。
 明月院通りの奥で見つけた古い石塔群。青面金剛塔などの庚申塔馬頭観音など。

 いつもは非公開の長寿寺が特別拝観をやっていたので、立ち寄る。足利尊氏の邸宅跡に、その息子で初代鎌倉公方足利基氏が建立したという寺で、お墓もある。
 庭園がきれいで、吹き込む風も気持ちよく、ウグイスやオオルリの声も聞こえて、至福のひとときだった。



 奈良の円成寺から室町時代建立の多宝塔を移築したという観音堂

 聖観世音菩薩像。

 裏山にある足利尊氏の墓(遺髪が埋葬されているらしい)。

 庭にいたトカゲ。

 牡丹。

 続いて、亀ヶ谷坂を越えて扇ガ谷の海蔵寺へ。ここは前に一度来たが、夕方で拝観できなかったので、今回が初めての拝観だ。

 薬師三尊。薬師如来の胎内には仏面がおさめられている。

 海蔵寺の猫。

 洞窟の中にある「十六の井」を観にいく途中にパン工房があり、ちょっと休憩。甘夏とクルミのパンを購入。休憩がてらテラスで食べていたら、犬が走り寄ってきた。


 甲斐犬のクロ。

「パンをください」
 さて、とりあえず、鶴岡八幡宮まで行って、ものすごい人出であることを確認し(源氏池は水が抜かれていた)、再び海へ。材木座海岸では鎌倉凧の会がたくさんの凧をあげていて、トンビもたくさん舞っている。浜辺で食べ物を手にした人を襲撃するトンビを初めて目撃。







 その後、稲村ケ崎界隈をのんびり走りまわり、帰りは3時間ほどかけて帰ってきた。


 江ノ島沖に何やら大きな船影が…。



 きょうの走行距離は140.1キロ。140キロ台に乗るように家に着く寸前にちょっと遠回り…。