樋口有介『木野塚佐平の挑戦だ』

木野塚佐平の挑戦だ (創元推理文庫(国内M))

木野塚佐平の挑戦だ (創元推理文庫(国内M))

 警視庁の経理課一筋37年で定年を迎え、老後に一花咲かせるため、憧れの私立探偵になろうと、探偵事務所を開設してしまった木野塚佐平のシリーズの第2弾。前作は連作短編形式だったが、今回は長編。
 前作の最後でケニアに行ってしまった秘書兼助手の梅谷桃世が半年ぶりに帰国し、再び木野塚氏とのコンビで現職総理大臣の急死の真相をさぐる。明らかになるのは、とんでもない事実。びっくりするようなストーリーだが、まあ面白い。
 木野塚氏がひたすらハードボイルドに憧れ、難事件を見事に解決して、美人ニュースキャスターと不倫することを夢見る…と妄想全開であるのに対して、桃世が名探偵ぶりを発揮して大活躍するというパターンは相変わらず。