小湊鉄道の旅(その2)海士有木駅

 五井から2つ目の駅、海士有木。「あまありき」と読む。
 最初に通った時にいい感じの駅だなぁ、と思い、4つ目の上総山田から上り列車で引き返して下車してみた。8時50分。
 こういう根拠の薄弱な途中下車や予定変更は一人旅でないと出来ないことだ。そして、それが出来ない旅というのはとてもつまらないのだ!

 列車が行ってしまうと、駅は静けさを取り戻し、キリギリスの声だけが聞こえてくる。


 昔ながらの駅名標。手書きだね。

 貨物ホーム跡。昔は小湊鉄道にも貨物列車が走っていて、各駅で貨物の積み下ろしをしていたのだろう。

 小湊鉄道の駅舎はどこも大体こんな感じ。

 屋根の鬼瓦にハクセキレイ

 最初に通った時はおばさんが花々に水をやっていたが、下車してみたら、無人駅だった。今年の3月に無人化されたそうだ。



 ノウゼンカズラが咲いている。

 駅のそばでは放し飼いの鶏がコケコッコー!

 のどかな顔をした犬もいる。と思ったら、この後、吠えられた…。

 カワラヒワ

 六地蔵。通りかかった地元のおじいさんが手を合わせていたので、僕も一応手を合わせる。背後に駅が見える。列車を入れて、うまく構図を考えると、面白い写真が撮れそうだな、と考えるが、この場所で撮影すると、その列車には乗れない。そして、列車は1時間に1本しかないので、断念。

 石仏。

 途中で見かけたカナヘビ。そういえば、駅にはトカゲがいた。

 駅に戻って、列車を待つ。
 遠くに列車が見えてきた。まだ踏切は鳴りださない。

 ようやく遮断機が下りる。


 何もない場所といえば、そうなのだけど、それなりに楽しめた約30分の滞在。
 9時18分発のこの列車に乗って、一気に終点の上総中野まで行く。

 旅はまだ始まったばかり。