世田谷八幡宮の秋祭り

 今日も暑い一日だったが、秋祭りの季節がやってきた。
 今日と明日が世田谷八幡宮例大祭
 中世の世田谷領主・吉良氏(足利氏の支族)が創建した神社だが、もっと古く、平安時代源義家が創建したとの伝承もある古社で、旧世田谷村の鎮守である。

 目黒川の支流・烏山川に面した台地斜面に立地する境内には昔から土俵があり、江戸時代から相撲が行われていたようだ。今でもお祭りの時には地元・東京農業大学相撲部による奉納相撲が行われるので、それを目当てに行ってきた。


 今どきのお面。さすがにひょっとこ、おかめはもう売っていないね。

 土俵では14時から神事が執り行われる。

 神主さんが祝詞をあげ、塩で土俵、力士、観客を清めて神事終了。

 続いて、「君が代」斉唱と国旗掲揚。年配の人が多いせいか、けっこう大きな声で歌う人が多い。

 でかいスズメバチが飛び回っているのが気になる。

 土俵を整備して、力士の準備運動。
 まずは四股。

 すり足。

 股割。おおっ、というどよめき。次に体の硬い子ヴァージョンに笑い。

 さて、いよいよ相撲の奉納。モンゴルからの留学生2名を含め、27名が参加しており、出身地別対抗戦や個人トーナメントなどが行われる。

 学生とはいえ、みんな体は大きいし、それなりに迫力はある。ただ、行事の服装はお客さんには不評のようだった。「ボーイさんみたい」だって。


 合間には「三人抜き」、「五人抜き」というのもある。
 三人抜きというのは、まず二人が対戦し、勝負がつくと同時に勝ち力士に別の一人がかかっていく、という具合に次々と対戦して、誰かが三連勝するまで休みなしに続ける、というもの。五人抜きは誰かが五連勝するまでやるわけだ。

(勝負がつくと同時に、われ先にと次の子が勝ち力士にかかっていく)

 勝った力士はお神酒をもらえる。五人抜きでは2本。

 最後まで見たわけではないのだが、こういうのは、いかにも村祭りっぽくて、なかなかいいね。
 明日はもう相撲はないが、台風の予報。祭りはどうなるのだろう?

(おまけ)神社の横を走る世田谷線宮の坂を下ってくる電車。

 宮の坂駅