第74回菊花賞

 クラシック三冠レースの最終戦、第74回菊花賞が不良馬場の京都競馬場・芝3000メートルで行われ、3歳牡馬18頭が出走。今年は皐月賞馬もダービー馬も不在で、春はいずれも2着だったエピファネイアが圧倒的な1番人気となった。能力は断然だが、闘争心が旺盛で、制御が難しい馬。長丁場で騎手の思い通りに走り、スタミナを消耗しないことだけが課題といえた。
 レースは予想通りバンデが逃げ、好スタートのエピファネイアも3番手を進む。最初の3コーナーの下りと大歓声の正面スタンド前でやや行きたがる素振りも見えたが、福永騎手がうまく抑え、その後は落ち着いた走り。そして、2度目の4コーナーを回ると、最後の直線で難なく抜け出し、2着に5馬身差の圧勝。日米のオークスを勝った母シーザリオの息子として悲願のGI制覇。この先も楽しみになる勝利だった。

 1着 エピファネイア(福永)  2着 サトノノブレス  3着 バンデ
 4着 ラストインパクト  5着 ケイアイチョウサン