先日、御茶ノ水駅付近の神田川を取り上げたが、その神田川の源流。
神田川の水源が井の頭公園の池であることは知っている人は知っているが、案外知らない人もいたりする。
井の頭池は善福寺池(杉並区)や三宝寺池(練馬区)などとともに武蔵野台地の標高50メートル付近に位置する湧水池で、かつては豊富な湧き水があり、江戸市民の貴重な水源だったが、いまは周辺の都市化により湧水はほとんど枯渇してしまい、地下深く井戸を掘って人工的に給水している。
徳川家康がお茶を立て、その水質を称賛したと伝えられる「お茶の水」も今はポンプアップした水。かつては7か所の湧出口があったそうだ。
(井の頭池のカワセミ)
井の頭池の水は続く「ひょうたん池」を経て、水門橋の下から流れ出し、神田川となる。
(井の頭池の末端部)
(アサザやコウホネ、スイレンなどの水生植物が植えられているひょうたん池)
(水門橋)
(「一級河川・神田川」)
(ここから神田川)
(「ここが神田川の源流です。神田川は善福寺川、妙正寺川と合流して隅田川に注いでいます」)
(公園内を流れる神田川。公園を抜けると、三面をコンクリートで囲まれた川になる)
(新宿区内を流れる神田川)
井の頭池は水質浄化とブルーギルなど外来魚駆除を目的に来年1月よりすべての水を抜き、干上がらせる「かいぼり(掻い掘り)」を実施するそうだ。