井の頭池の水質改善と外来魚駆除を目的として今月初めから始まった「かいぼり」作業。
要するに、池の水をすべて抜き、池の底を天日干しするわけだが、排水もだいぶ進み、完了に近づきつつある。
もともとは湧水池で、底が見えるほど澄んでいたそうだが、今はすっかり濁ってしまった井の頭池。水量が減り、底が見えてきたら、自転車があちこちに沈んでいた。誰が投げ込んだのか?
こんなものも…。
ラジカセも…。
オオバン。
ゴイサギ。
Y字形の井の頭池のうち枝分かれした左側の弁天池は今回は水抜きせず、土嚢を積んで水をせき止めている。捕獲した池の生物のうち、在来種はここに放流される。オオクチバスやブルーギルなどの外来種は駆除。
さて、今日はほぼ排水の終わった池の魚の捕獲が行われるというので、自転車でサイクリングがてら見物してきた。
池の末端で魚の捕獲が行われていた。
見物人多数。マスコミも各社取材に来ている。
ボートは3月20日まで休業。桜が咲く頃に復活というわけだ。
男前スワンもひまそうだ。
カワセミがいた。キンクロハジロはまったくおらず、オシドリも見なかった。
40年ぐらい前にあの橋の上から父がカメラを池に落としたのだが、まだ泥の中に埋まっているのかも。
泥は除去せず、1カ月間乾燥させて、3月に入ってから水を入れるそうだ。
水源の「お茶の水」も止まっている。昔、徳川家康が称賛したという名水だったが、今は地下水のポンプアップ。
こちらはいつもと変わらない弁天池。
なお、井の頭池が水源である神田川にはポンプアップした水を流すので、水量は若干減っても、干上がることはないそうだ。
それにしても、ひどいもんだね。
今日の魚の捕獲作業が終わった池にはコサギが姿を見せ、餌探し。小魚など捕まえ放題のようだ。
オナガガモもまだ少しはいる。
捕獲した魚の一部を展示。手前の水槽にモツゴなどの在来魚。
その向こうに関西系のナマズであるギギ、ブルーギル、オオクチバス。すべて駆除対象の外来種。
大物では1メートル級のソウギョ、ハクレンもいたそうだ。
オオクチバスとブルーギル。これが井の頭池の魚の9割を占めているらしい。
オオクチバス(ブラックバス)の胃の中からテナガエビが出てきた。
魚の捕獲は明日以降も続く。
最後に池畔に咲く越前水仙。