ドバイ&高松宮記念

 世界中から強豪馬が集まる競馬の祭典、ドバイワールドカップデー。日本からも8頭が参戦し、日本時間の未明(現地29日)にドバイのメイダン競馬場でレースが行われた。
 このうち芝1800メートルで行われたドバイデューティーフリー(GI)では昨年秋の天皇賞馬、ジャスタウェイ福永祐一騎乗)が、まだ後方にいた4コーナーで福永が「勝った」と思ったというほど最後の直線で1頭だけ次元の違う走りをみせて、前を行く馬をまとめて交わし、2着に6・1/4馬身差のぶっちぎりで優勝。しかも、従来の記録を2秒以上も縮めるレコード勝ち。
 ジャスタウェイは2006年にシーマクラシックを制したハーツクライと父子でドバイ制覇。

 続くドバイシーマクラシック(芝2410メートル、GI)では5歳になった牝馬ジェンティルドンナが道中で逸走した馬と接触したり、最後の直線で前がふさがる不利がありながら、ライアン・ムーア騎手が強引に進路を変えて抜け出し快勝。昨年2着の雪辱を果たす。やっぱり強いね、この馬は! 勝負根性がスゴイ。

 一方、日本では中京競馬場・芝1200メートルで春のスプリント王決定戦、高松宮記念(GI)が行われる。
 春の嵐の影響で不良馬場となった今年はハクサンムーンが出遅れて逃げられず、かわりにエーシントップが逃げる展開。最短コースで4コーナーを回って逃げ切りをはかるエーシンに対して、ほとんどの馬が最後の直線で馬場が荒れた内側を避けて外寄りに進路を取る。その中から力強く抜け出した4歳牡馬コパノリチャードがエーシンをとらえて先頭に立ち、快勝。

 1着 コパノリチャード(M.デムーロ)  2着 スノードラゴン  3着 ストレイトガール
 4着 エーシントップ  5着 ハクサンムーン