シロオリックスの赤ちゃん

 けさのイチゴ狩りの成果は昨日から倍増の24個。たぶん今日がピークだろう。

 さて、今日の写真は多摩動物公園のアフリカ・サバンナ園にいるシロオリックス

 この春に2頭のシロオリックスの赤ちゃんが誕生した。
 まず3月15日に子どもの時に事故で角を1本失った“ユニコーン”のメス「ブルーム」がオスの赤ちゃん「ブッシュ」を出産。
 続いて、3月29日に「サフラン」がメスの赤ちゃん「サクラ」を出産。
 ブッシュとサクラはまだキリンやシマウマ、ダチョウが一緒に飼育されている大放飼場デビューはせず、フェンスで仕切られた中にいるが元気に育っている。

(右がブッシュ。左がサクラ。どちらももう角が生えている)
 ブッシュが立ちあがった。半月早く生まれただけでも体格がずいぶん違う。

 母親がやってきた。角が1本しかないからブルームだ。

 もう1頭の母親サフランが見当たらない。

 ブルームとブッシュの母子が寄り添いあい、サクラはひとりぼっち。
 実はサクラの母親サフランは4月21日に急に元気を失って、翌日には立ち上がれなくなり、以来、点滴などの治療を受けていたそうだ。その時点でサクラはまだ青草を少し食べ始めたばかりで、栄養の中心は母乳であり、サフランは寝たままの状態で授乳していたという。しかし、容体の悪化にともない、乳の出も悪くなると、サクラは青草や干し草を食べるようになったとのこと。
 乳がもらえなくなっても、サクラは母親のそばで多くの時間を過ごしていたようだが、5月12日の夕方に初めて固形飼料を食べ、それをみて安心したのか、その夜、サフランは息を引き取ったそうだ。死因は「消耗による心不全」だというが、サフランもまだ7歳3カ月、早すぎる(5月13日、公式サイトで公表)。

 この写真を撮った時はシロオリックスの赤ちゃん誕生というめでたいニュースとして紹介しようと思っていたのだが、まさかこんなことになるとは。
 去年も生後4か月の娘を残してキリンの母親が死亡したが、今度は生後1カ月半だ。