スコットランドの住民投票、独立反対派が勝利

 世界中が注目していた英国からのスコットランド独立の賛否を問う住民投票が現地時間18日に行われ、即日開票の結果、独立反対派が勝利。スコットランドは引き続き連合王国に留まることになった。まぁ、民族感情として独立したいという気持ちは十分に理解できるが、その後のことを考えた場合、待ち受けるであろう様々な苦難を思えば、これは現実的な選択だと思うし、予想通りの結果ではある。
 しかし、いつでも住民の意思次第で独立を達成できることを示したことで、英国政府はスコットランドに対してより一層の配慮をしなければならなくなるだろうし、その意味でスコットランドの地位が向上することは間違いないのだろう。
 そして、こういう動きはスペインのバスクカタルーニャ、場合によっては日本の沖縄(旧琉球王国)にも何らかの影響を及ぼす可能性もありそうだ。
 ところで、僕はスコットランドを学生時代にちょこっと旅したことがあるが、当時から独立心みたいなものを感じさせる事例はいろいろあった。
 たとえば、当時、まだ民営化されていなかったイギリス国鉄British Rail)がスコットランドに入った途端にScot Railに名前が変わったり、独自の紙幣が流通していたり(ただし、ボロボロ、しわしわで、本当に使えるのか、というような古い紙幣だったが、ちゃんと使えた)。地名も日本でいえば北海道のアイヌ語地名のように、イングランドの地名とは明らかに違うものが多かった。
 ということで、今日は1986年のスコットランドの写真を何枚か。
 首都エジンバラの岩山にそびえる古城。城門には閉門2分後に着いた。スカートをはいた衛兵がいた。

 怪獣でおなじみのネス湖。水をすくって飲んでみた。

 ハイランド牛の親分(?)

 最果ての駅、カイルオブロハルシュ。今はもうこんな古い車両は走っておらず、新しいディーゼルカーになっている。海の向こうはスカイ島。

 石造りのマレイグ駅舎。Scot Railと書いてある。イングランドはレンガ造りが多かったが、スコットランドは黒っぽい石造りが多かったというのが当時の僕の印象。合っているかどうかは分からないけど。

 近年、ハリーポッターの映画で有名になったらしいグレンフィナン橋。古い石造りのアーチ橋。

Slapp Happy with Henry Cow/Desperate Straights