第150回天皇賞・秋

 東京競馬場の芝2000メートルで行われた秋の天皇賞。GI馬6頭を含む18頭が参戦した。
 注目は今年の皐月賞イスラボニータが年上の強豪相手にどんな競馬をするか。ただ、秋の初戦を快勝したイスラボニータに対して、ほかの有力馬の多くが休み明けだったこともあり、3歳のイスラが1番人気に推された。2番人気は女王ジェンティルドンナ、3番人気が春の天皇賞を連覇したフェノーメノ、4番人気が昨年の菊花賞馬のエピファネイア
 レースはカレンブラックヒルが先行し、マイネルラクリマが続き、好スタートのジェンティルドンナは3番手のインを進む。その外側やや後ろにイスラボニータ
 そのまま4コーナーを回り、直線に入ると、カレンブラックヒルを外から交わしてまずイスラボニータルメール)が先頭に立つ。ジェンティルドンナ(戸崎)も少し遅れて追い出すと、カレンブラックヒルの内を衝いて伸び、さらにイスラボニータを交わそうとするところで、道中、中団の後ろにいて大外から猛然と追い込んできた5番人気のスピルバーグ北村宏司)があっという間に先頭を争う2頭を交わして鮮やかな差し切り勝ち。GI初制覇を達成した。
 ジェンティルドンナは完ぺきな競馬をしてイスラボニータを破ったが、思わぬ相手に優勝をさらわれた格好。昨年も秋の天皇賞で強い競馬をしながら、ジャスタウェイにやられたが、またしても…。3連覇がかかるジャパンカップに期待しよう。
 スピルバーグディープインパクト産駒の牡5歳。ジャスタウェイが去年の秋の天皇賞制覇以降、一気に世界のトップレベルにまで上りつめたように、スピルバーグにも同じ様な活躍を期待したい。
 それにしても、ディープインパクトはすごいね。

 

 1着 スピルバーグ(北村宏)  2着 ジェンティルドンナ  3着 イスラボニータ
 4着 ラブイズブーシェ  5着 ヒットザターゲット  6着 エピファネイア