朝8時半頃、自転車で出発。今日はあきる野市の秋川渓谷の支流、養沢川周辺の鍾乳洞をいくつか探訪するのがとりあえずの目的。
調布で多摩川のサイクリングロードに入ろうとしたら、本日は府中市の市民マラソンが行われるらしく、自転車は9時から15時まで通行禁止だった。ということで、川に沿って一般道を走る。
多摩川を渡る南武線の電車と富士山。
サイクリング道への進入路が封鎖されている。
甲州街道の日野橋を越えて、ようやくサイクリングロードに入り、福生市の睦橋まで。
立川〜日野間で多摩川を渡る中央本線の特急列車。
このあたりからガビチョウのさえずりが聞こえる。季節を問わずよく鳴く鳥だ。よい歌声だとは思うのだが、なぜか鬱陶しい。Jポップの実力派と言われるシンガーにもそういうのがいるな、などと考えながら走る。
いつもガビチョウがたくさんいる河畔林は大々的に伐採されて、何やら工事が行われていた。
睦橋で多摩川を渡り、睦橋通り〜五日市街道といういつものパターンで、武蔵五日市駅前まで行き、檜原街道に入るが、今日は檜原村へは向かわず、自宅からちょうど50キロの十里木の信号を右折して養沢方面へ向かう。マス釣り場が多く、どこも賑わっている。
予想以上に坂がきつく、けっこう疲れる。
変わった形の庚申塔と寒念仏供養塔があったので、少し休憩。
上空を飛行機が飛んでいく。
しばらく行くと、渓流にダイサギがいた。珍しくない鳥だが、こんな山奥で見かけるのは初めてだ。
十里木から5キロ余り行くと、三ツ合鍾乳洞の入り口。ここから急勾配の林道を登る。徒歩で下ってきたオバサンの一団とすれ違う。
(バス停から徒歩15分)
ヤマガラやエナガがいる。どちらも写真は撮れず。
スタートから3時間半、正午頃到着。
けっこう登ってきた。
受付でおばちゃんに入洞料500円を払って、洞内へ。
内部は狭く、しかも水があちこちから滴り、足元を流れている。
洞窟の中の滝、竜神の滝。
上へ上へと続く洞窟。
洞窟内にほかに人の気配はなく、そのかわり音もなくコウモリが飛んでいた。狭い空間でコウモリと自分だけというのはちょっと気味が悪い。
出口が見えてきた。
出口は入口より崖のだいぶ上方に位置し、そこからさらに険しい岩場を登ると奥の院「天の岩戸」がある。足場が悪いため「小さなお子様とお年寄はご遠慮下さい」と書いてある。
ここにはほかにも観光客がいた。見慣れないバッタもいた。
天の岩戸。当鍾乳洞で最初に発見されたのがここだそうだ。露出した鍾乳石が見える。
天井から空が見える。
なぜか今ごろミソサザイがさえずっていた。
12時半に三ツ合鍾乳洞をあとにして、また林道を一気に下り、さらに養沢川の奥へ進むと、今度は大岳鍾乳洞への入口があり、また沢沿いの林道を登っていく。
途中、採石場の構内を通過して、トンネル(覆道)をくぐり、急坂を行くと、12時50分に大岳鍾乳洞に着く。昭和36年に発見された鍾乳洞である。
また500円払い、ヘルメットを渡される。洞窟探検気分が盛り上がる。
洞内に入ると、三ツ合鍾乳洞以上に狭い。頭を10秒に1回ぐらいのペースで岩にぶつけるが、ヘルメットのおかげで痛くはない。しかし、背中のリュックもずっと岩に擦りっぱなしなので、途中から手に持って、ほぼしゃがんだまま進む。けっこう辛い。僕が知っている鍾乳洞の中でも一番ハードではないか。しかも、洞内は狭いので、一方通行である。途中で引き返すことはできない。
さらに自転車で坂を登ってきた直後なので、全身汗だくで、額から流れる汗で眼が沁みるし、口の中に流れ込むとしょっぱい。
全長300メートルと長くはないが、スムーズに通れる区間はほとんどないので、すごい探検気分が味わえた。
鍾乳洞からさらに沢沿いに奥地へ1.2キロ進むと滝があるというので、行ってみた。すぐに現れるのが「小滝」。
紅葉はきれいだが、水量が少なく、大したことはない。だから小滝。
さらに奥へ奥へと林道を進むと、行き止まりになって、そこからは山道を徒歩で300メートル登る。
「大滝」に着く。こちらはかなり立派な滝。三段になっていて、水がほとばしるように落ちていた。あたりはクマがいてもおかしくないような雰囲気。
大岳沢をあとに、養沢渓谷をさらに奥へ進む。この先は御岳山だ。
この先には養沢鍾乳洞というのもあるのだが、もういいかな、という気分になる。しかも、養沢鍾乳洞への道の入り口にはこんな看板が立っていた。
ここで引き返す。
こんな山奥でも東京都。
このバス停の名は何と読むのだろう。ドタバタだったら面白いけど、違うだろうね。
その場で思い浮かんだのは「ヌタバタ」かな、と思ったのだが、さて…。
同じ道を戻り、多摩川サイクリングロードに入った頃にはもう夕暮れ。
秋川・多摩川合流点付近にて。
八高線の鉄橋。
中央本線の鉄橋。
多摩都市モノレール。
自宅には18時過ぎに帰着。走行距離は121.1キロ。
大相撲九州場所千秋楽、白鵬・鶴竜の横綱同士の一番は見たかったのだが、全然間に合わなかった。白鵬が大鵬に並ぶ史上最多、32回目の優勝。