クリスマス前のオランウータン

 母から聞いた話。母が友人たちと某飲食チェーン店で食事をしていたら、店内の物陰にひそむ大きなネズミ(ドブネズミか)を目撃したそうだ。それを店側に伝えたところ、若い女子店員が「厨房にもいますよ」とアッケラカンと答えたという。食事をしながら野生動物の観察も楽しめる、という素晴らしいお店なのだった。
 それはともかく、今日はクリスマスイヴである。当日より前日の方が盛り上がる不思議なイベントだが、まぁ、どうでもいいか。
 昨日の多摩動物公園のオランウータンにもサンタ服が用意されていた。
 59歳のジプシーさん。



 赤が似合う。来年還暦だし。

 隣は娘のジュリー、49歳。

 14歳のキキもやってきた。後ろ姿は2歳のリキ。

 オランウータンたちにとっては寒い日本の冬。
 アルゼンチンでは動物園でひとりで20年間暮らしているメスのオランウータンに対して、オランウータンにも“人権”があり、仲間と一緒にもっと自由な環境で生活する権利があるという判決が出たそうだ。
 こちらは出番にそなえる(?)トナカイ。オスの角は11〜12月に落ちてしまうのだが、彼のはまだ残っている。メスは今の時期妊娠していることがあるので、角の成長に栄養をとられないように春になってから角が落ちる。
 「トナカイ」というのはアイヌ語だと最近知った。