エゾヒグマ

 上野動物園の「クマたちの丘」で暮らすエゾヒグマはポンとポロの双子の兄弟。推定2006年1月生まれ。北海道・足寄町で母親が駆除された際にまだ赤ん坊だった兄弟が保護され、上野にやってきた。

 来園時の動画 東京ズ―ネット「ヒグマの赤ちゃん」

 「ポン」と「ポロ」はアイヌ語で「小さい」、「大きい」を意味するが、ポンは来園時、体重が1290グラム、ポロは1830グラムしかなかった。僕が初めて見た時はもう少し大きくなっていたが、それでもヒグマの一般的イメージからすれば可愛すぎる仔ぐまで、2頭一緒に元気に走り回っていた。母親が殺されたという境遇を思えば、不憫でもあったが、とにかく可愛いヒグマだった。
 あれから9年。巨大ヒグマに成長し、今は兄弟が交代で展示されている。
 この写真はポン。

 自分がいつ、どこで生まれて、どうしてここへやってきたか、なんてことは覚えていないのだろうね。