世田谷区に上北沢という町がある。同じ世田谷区内の下北沢は有名だし大変賑やかな街だが、上北沢はどちらかというと地味な街であり、京王線の上北沢駅も各駅停車しか停まらない小さな駅である。その上北沢駅の南側には大正12年の関東大震災直後に区画整理を行い造成された郊外型住宅地の先がけとも言えるな町並みが広がり、メインストリートには桜並木が続いている。住宅街の街路樹にソメイヨシノを植えたものとしては全国で２番目に古く、しかも当時のままの風景が残る貴重な存在でもある。ということで、「せたがや百景」及び世田谷区の「地域風景資産」にも選定されている。
閑静な住宅街にはかつて野球界のスーパースターが暮らし、その邸宅を借りて大物政治家（元首相）も住んでいた。今も大物芸能人の家がある。
桜は老木が多く、すでに植え替えられたものもあるが、この風景はいつまでも変わらないのだろう。今度の土日が桜まつり。
