フランソワルトン

 動物園好きというわりには、今まで一度も行ったことがなかった「よこはま動物園ズーラシア」。横浜市の内陸部のどこかにあることは知っていたが、正確な場所はよく分かっておらず、どういうルートで行ったらいいのかも知らなかったのだが、横浜線中山駅からバスで行けることが分かり、初めて行ってみた。
 4月22日に「アフリカのサバンナ」が全面開園し、サファリパークなどを除いた都市型の動物園としては多摩動物公園などと並んで日本最大級となったそうで、実際、広かった。そして、都内の多摩や上野、井の頭はどこか昭和の動物園といった雰囲気が残っているのに対して、平成のテーマパーク的な演出が随所に施されていると感じた。
 正門から一番遠いサバンナまで園路が一筆書きのようになっていて、帰りは有料の園内バスもあったが、もう一度見たい動物もたくさんいたので、同じルートをまた歩いて引き返してきたら16時半の閉園時間ギリギリだった。
 入場料は800円だったが、年間パスポートは同じ横浜市金沢動物園と共通で2,000円。今回は買わなかったが、今度行ったら買ってしまいそうな気がする。
 ということで、今日の写真はズーラシアに行くまで名前すら聞いたことがなかったサル、フランソワルトン。ベトナム北部から中国南部にかけて生息しているという全身がほぼ真っ黒で尻尾が長いサルだ。
 そのフランソワルトンの一家に「ココア」と名づけられたメスの赤ちゃんが4月19日に生まれていたのだが、この赤ちゃんが親とは全く違って鮮やかなオレンジ色なのだ。
 オレンジ色の頭がまるでタマネギみたい。

 最初は顔が見えなかったが、帰りに再び寄ったら、なんとか写真が撮れた。

 普通は全身がオレンジらしいが、この家系は頭以外は最初から黒っぽいらしい。ほんの数カ月で全身が黒くなってしまうので、こんな色の赤ちゃんが見られるのは今のうちだけとのこと。

 トウホクノウサギ


 赤ちゃん!


 僕の考える理想の動物園は展示動物が丸見えではなく、生息環境に近い展示施設で、どこにいるのか簡単には見つけられない動物園である。
 このツキノワグマ舎には20歳になる2頭のメスがいるらしいのだが、どこにいるのかなかなか見つけられなかった。

 夕方。あの木の陰に黒いものがわずかに見える。

 ここまで見えないと、ちょっと悲しいかな。2頭いるはずだが、見えたのは1頭だけ。

 昼前には見える場所で寝ていた。