サバンナのチーター

 今日の東京は最高気温が都心で30.9℃まで上がり、今年初めての真夏日となる。明日もさらに暑くなるらしい。
 さて、今日の写真はズーラシアで今年4月22日にオープンした「アフリカのサバンナ」。
 ここでキリン、シマウマ、エランドという草食動物に肉食のチーターを含めた4種混合展示という画期的な試みが始まった。



 広々とした草原で、動物たちが草を食む姿はなかなかいい。


 でも、チーターはどこ?

 あのヤグラの上にいる。

 もともとチーターはシマウマやキリン、エランドといった大型の草食動物を襲うことはないようで、むしろヘタに近づいて蹴られでもしたら命を落としかねない。ということで、一番安心な高い場所で過ごすことが多いようなのだ。
 周囲にいろいろな動物がいるのは野生では当たり前だが、動物園育ちのチーターにとっては異常なこの環境に慣れるのを待つしかないのだろう。いつか草原を走り回るチーターを見てみたい。

 ところで、ズーラシアチーターはいずれも2歳の個体が4頭いて、そのうち3頭(♂1、♀2)は南アフリカからやってきたもの。あとの1頭は多摩動物公園で2013年1月6日に誕生した五つ子のうちの「アスナロ」♂だ。アスナロの移動は去年の6月30日で、それ以来、非公開で飼育されていたのが、ついにお客さんの前に登場したわけだ。
 赤ちゃんの時から見ているアスナロはサバンナとは隔離された運動場にいた。



 多摩にいた頃のアスナロの写真。

 母親のスミレ(中央)と五つ子たち。この中にアスナロもいる。

 スミレと娘のアネモネは和歌山のアドベンチャーワールドへ移動し、アスナロズーラシア、残りの3頭、サツキ、ファング、フェイも今年3月に山口県秋吉台の動物園に移動となり、みんな多摩からいなくなってしまった。
 去年の大雪で大はしゃぎの五つ子。

 こんなに可愛かった時があったのだ。