中央競馬上半期をしめくくるグランプリ、宝塚記念が阪神競馬場・芝2200メートルで行われ、牝馬5頭を含む16頭が出走した。
JRA史上初の同一GI三連覇をめざすゴールドシップが圧倒的な1番人気。ラキシス、ヌーヴォレコルトと牝馬2頭が2、3番人気。
しかし、ゴールドシップの偉業への挑戦はスタートと同時にほとんど終わってしまった。レース前、ずっと大人しかったゴールドシップはスタート直前に急に落ち着きをなくし、ほかの15頭が一斉にスタートを切った時、1頭だけゲート内で立ち上がっていたのだ。
大きく出遅れた白い馬体は馬群からポツンと離れて進み、2コーナーで集団の後ろに取りつくのが精一杯。闘志に火がつくこともないまま、競馬場を一周してきただけの15着に終わった。
レースは超スローペースで逃げるレッドデイヴィスを2番手で追走したラブリーデイが最後の直線で抜け出し、後方から猛然と追い込んだデニムアンドルビーを抑えて優勝。GI初制覇を達成した。
ラブリーデイはキングカメハメハ産駒の5歳牡馬。今年すでに重賞を3勝していた堅実な走りで頂点に立った形。
それにしても、ゴールドシップは毎度のことながら、いろいろとやらかしてくれるね。
1着 ラブリーデイ(川田) 2着 デニムアンドルビー 3着 ショウナンパンドラ
4着 トーホウジャッカル 5着 ヌーヴォレコルト
もうひとつ。今年の皐月賞とダービーを圧倒的な強さで制したドゥラメンテが放牧先の北海道で両前脚を故障していたことが判明。故障といっても関節内に遊離した米粒ほどの軟骨片が見つかっただけで、症状は軽いというが、除去手術をするようだ。全治にはリハビリも含めて数カ月かかり、復帰は来年春の見込みとのこと。秋は菊花賞で三冠制覇をめざすのか、あるいはフランスの凱旋門賞へ挑戦か、と注目されたが、すべて白紙になった。
オルフェーヴル級のすごい馬かもしれないと期待していたので、残念だ。