STELLA LEE JONESライヴ

 二子玉川の東京音実劇場で、ヴァイオリン&アコーディオン入り7人編成のロックグループ、ステラ・リー・ジョーンズのライヴ。いま日本で活動するバンドの中でも僕が一番好きなグループのひとつだ。
 ステラのライヴを観るのは今年3回目、この会場は1月以来2度目。50人も入れば満杯の小さなライヴスペースだ。
 18時に開場。会場にいい感じの弦楽四重奏が流れている。デューク・エリントンの曲などをやっている。たぶんメンバーの入山さん(vln)のCDに違いない。


 定刻より少し遅れて18時40分頃、狭いステージにメンバー登場。

 平田聡(G)、佐藤真也(Key)、佐々木絵実(Acc)、入山ひとみ(Vln)、佐野俊介(Bs)、谷本朋翼(Ds)、くどうげんた(Per)。

 メンバーにはジャズ系の人が多く、その音楽は大まかにいえば、ジャズロックといえるが、緻密に構築され、変拍子を多用した複雑な楽曲には、現代音楽やヨーロッパの映画音楽を思わせる要素もあり、一方でロック色の強い曲もある。シリアスであったり、ロマンティックであったり、時にユーモラスでもあったりして、聴き手はぐいぐいと音楽世界に引き込まれてしまう。この時間がいつまでも終わってほしくない、そんな風に思ってしまう。
 この日のライヴのプロモーションを兼ねて平田氏がアップしたリハーサル音源。

 この曲、好きなのだ。

 前半は少し早めに45分ほどで終了。そのぶん、休憩を挟んだ後半は濃いレパートリーが並んだ。最新曲で演奏難度がやたらに高そうな「Mirror」やフィンランドの企画モノCDのために作った曲など。
 本編最後は軽快な疾走感がたまらない「Parallel Railways」。京浜急行の電車のインバータ音をヴァイオリンで再現するネタは完全に定着したのだね。蒸気機関車京急の電車に変身するという…。

 アンコールはヨーロッパの古いレコードから聞こえてくるような「Jean Pierre」だった。

 終演後、物販コーナーで入山さんから最初に流れていたCDを購入。「勝手にサインしちゃっていいですか」ということで、もちろんお願いした。


Ad Lib On Nippon / Hitomi Iriyama Strings Q.

Ad Lib On Nippon / Hitomi Iriyama Strings Q.

(おまけ)二子玉川のイルミネーション