北海道新幹線と小田急線

 本日、新幹線の新青森新函館北斗間が開業。東京から函館までが最速4時間02分で結ばれる。青函トンネルを挟む区間は貨物列車を走らせる必要から在来線と共用となり、最高速度は140キロに制限される。
 一番列車の切符は瞬時に売り切れたようだが、その後の予約状況は平均25%程度だという。海底トンネルの維持費や雪対策にも費用がかかり、収支は年間50億近い赤字の予測。課題は多いようだが、とにかくJR北海道には安全運行をお願いしたい。
 こういう時にこんなのどかな旅を思い出すのも一興か。
上野発の夜行列車降りた時から青森駅は雪の中♪ そんな旅はもう過去のものになった。

 青函連絡船ももう消えてしまった。

 でも、津軽海峡には今もフェリーが運航されている。海底トンネルよりは海を渡ったほうが断然楽しい。
 そういえば、1985年3月に青函トンネルの本坑が貫通した時、僕は北海道にいたのだが、今はなき国鉄標津線根室標津駅の売店で購入した北海道新聞の見出しは「地底に歓喜、地上に難題」というものだった。当時は新幹線がまだ盛岡までしか来ておらず(しかも始発は大宮。直後に上野まで開通)、トンネルの利用法は「まだ不透明」ということで、埋めてしまえ、という暴論まであると書かれていたのを思い出す。あれからでも31年経ったのか。

 
 さて、北海道新幹線開業に合わせて全国的にもダイヤ改正が行われ、小田急線のダイヤも大幅に変わった。ロマンスカーが海老名や伊勢原に停車するようになったり、快速急行が増発されたり、千代田線との直通列車も大幅に増えたり、といったところがポイント。一方でひっそりと「区間準急」が消滅した。
 また、JR東日本の車両が初めて小田急線内を走るようになり、小田急の車両も綾瀬以遠の常磐線まで乗りいれるようになった。ということで、小田急線を走るJRのE233系2000番台を撮ってきた。
 JRのE233系・急行我孫子行き。

 本当は昨秋から試運転のために1編成が小田急に入線していたのだけど。下の写真は昨年11月、小田急唐木田車両基地で休むE233系(左)と東京メトロ16000形。


 日中の急行の半分が千代田線直通となり、その分、新宿発着の快速急行も大増発。
 綾瀬行き急行(東京メトロ6000形

 新宿行き快速急行小田急8000形

 今日から常磐線我孫子方面まで乗りいれるようになった小田急4000形E233系とよく似ていることが分かる。

 東京メトロ16000形の急行唐木田行き。

 すっかりレトロな存在になった7000形ロマンスカーも健在。