夏のオオカミ

 今日、ツクツクボウシの声をこの夏初めて聞いた。ちょっと早すぎる気がする。先週、多摩動物公園で夕方、ヒグラシが賑やかに合唱していたので、これで東京の夏のセミはひと通り出揃ったことになる。あとは関東には本来生息しないが、最近東京にも進出中のクマゼミぐらいか、まだ耳にしていないのは。
 多摩動物公園の「アジアの平原」にあるタイリクオオカミの放飼場。夏草が生い茂り、オオカミの姿を探すのも大変だが、草を踏み分けた“けもの道”が縦横に走り、迷路のようになっている。


 突然始まる遠吠えタイム。これが見られたら、一応ラッキーといえる。


 お隣のモウコノウマにとってオオカミは恐ろしい天敵だが、すっかり慣れて平然としている。


 群れが解体して、メイン集団から外れた室内居残り組には哀愁がある。外で走り回りたいだろうに…。