クビキリギス

 庭でクビキリギスの幼虫を見つけた。


 順調に育てば秋までには成虫になって越冬し、来年の春に繁殖して初夏ぐらいまでは生きているはず。
 今年の春先に越冬個体を見つけたが、その子どもだろうか。

 最近、東京の動物園の公式サイトに不正アクセスによる個人情報の流出などの被害が出たため、サイトは基本情報のみをのせた簡易版で運用され、僕はあまりチェックしていなかったのだが、久しぶりに見てみたら、残念なニュースがいくつかあった。
 ひとつは上野動物園の雄ゴリラ、ムサシが7月25日に亡くなったとのこと。亨年36歳。

 ムサシは1980年7月4日に英国ブリストル動物園で生まれ、1982年に北海道・釧路市動物園に来園。僕が最初に彼に会ったのも釧路時代の1997年夏のことだった。あまり大物感はないな、というのがその時の印象だった。
 2000年10月に繁殖のために上野にやってきたが、ムサシは群れの生活になじめず、子孫を残すことはできなかった。そのかわり飼育員さんたちとは仲が良かったようだ。
 2007年に脳梗塞を患い、その後は悠々自適のご隠居さんのような生活を送っていたが、今年6月頃から元気がなくなり、ついに天国へと旅立ってしまった。36歳というのはちょっと早すぎる。
 ちょっと寄り目気味で、イケメンゴリラではなかったが、愛嬌のある顔つきで、人気者ではあった。

 もうひとつは多摩動物公園のシフゾウ、エリー。1998年生まれだから18歳。国内の飼育個体では最高齢で、メスなのに角が生えてしまったという不思議な現象について、このブログでも何度か取り上げた。

 8月5日に死亡。前日まではいつもと変わらず元気だったそうだ。
 ムサシとエリーの冥福を祈ります。天国で安らかに。