第154回天皇賞・秋

 秋のG1戦線も三歳クラシックが終わって、いよいよ秋の天皇賞東京競馬場・芝2000メートルに豪華メンバー15頭が参戦。
 1番人気は日本と香港のマイルG1を4勝した昨年の年度代表馬モーリス。馬の人気もあるが、鞍上が今年の凱旋門賞ファウンドで制した世界のNo.1ジョッキー、ライアン・ムーア(英国)だったことも大きいのだろう。いずれにせよ、マイル戦では圧倒的に強いモーリスが2000メートルでも強いのかがこのレースの注目ポイントだった。
 2番人気は今年、欧州の強豪が揃ったフランスのG1レースで2着に10馬身差をつけて圧勝し、世界に衝撃を与えたエイシンヒカリ。3番人気は牡馬相手に重賞2連勝中の4歳牝馬ルージュバック
 レースは予想通りエイシンヒカリが逃げるが、他馬を引き離すほどではなく、外からラブリーデイが並びかけるように2番手で続き、モーリスは好位の外を追走。ルージュバックはいつものように後方から。
 そのままエイシンヒカリが先頭で4コーナーを回るが、いつものような伸びはなく、早くもモーリスが馬場状態の良い外に進路を取りながら先頭に立ち、そのまま後続を寄せつけず完勝。
 モーリスはスクリーンヒーロー産駒の牡5歳。2000メートルでも問題なく強かったし、ムーアもやっぱり凄かった。
 2着にはこれもムーアとのコンビでドバイのG1を勝っているリアルスティール。3着にはステファノスが入る。エイシンヒカリは最後の直線で馬群に沈んで12着。ルージュバックは7着。


 1着 モーリス(ムーア)  2着 リアルスティール  3着 ステファノス
 4着 アンビシャス  5着 ロゴタイプ