火の見櫓というのは妙に心惹かれる物件であるが、最近は東京ではめったに見かけない。あったとしても、半鐘がはずされていたりする。
そんな火の見櫓が三鷹市大沢に今も残っていた。半鐘付きの完全版だ。
よく見ると、櫓の屋根の上の風見鶏みたいなのは「東・西・南・北」と書かれている。ということは風で回ったりはしないわけだ。
火事なんて無いに越したことはないが、万が一の場合には半鐘が打ち鳴らされる、なんてことが今でもあるのだろうか。時代遅れの存在にも思えるが、近くで火事の場合、鳴らさないよりは鳴らした方がいいのだろう。