第77回桜花賞(G1)

 今年の牝馬三冠レースの第一戦、桜花賞が満開の桜の下、阪神競馬場・芝1600メートルで行われ、3歳牝馬17頭が出走した(1頭出走取消)。
 欧州競馬で14戦無敗、G1レース10勝という途轍もない成績を残した怪物フランケル(英国)の娘で、やはりここまで4戦無敗の2歳女王ソウルスターリングが断然の1番人気。2番人気は現在3連勝中(4戦3勝)でソウルスターリングとは初対決のアドマイヤミヤビだったが、ほとんどの人はソウルスターリングの勝利を信じて疑わなかったのではないか。
 レースはカワキタエンカが後続を離して逃げ、ソウルスターリングは先行勢を見ながら5〜6番手あたり。アドマイヤミヤビは後方を進み、最後の追い込みに賭ける。
 そして、レースはそのままの形勢で4コーナーを回り、最後の直線。逃げるカワキタエンカをソウルスターリングの前でレースを進めていたレーヌミノルが追い上げ、先頭に立つ。それをソウルスターリングが交わして突き抜けるのかと思いきや、意外に伸びてこない。結局、レーヌミノルがそのまま先頭でゴールイン。桜の女王の座についた。
 ソウルスターリングは最後、リスグラシューに抜かれて3着。アドマイヤミヤビは12着の惨敗。雨上がりの軟らかい馬場(稍重)が結果に影響したか。
 レーヌミノルダイワメジャーの娘。これで通算7戦3勝。騎乗した池添騎手は昨年のこのレース、シンハライトで2センチ差の2着だったが、その雪辱を果たし、桜花賞2勝目。

 1着 レーヌミノル(池添)  2着 リスグラシュー  3着 ソウルスターリング
 4着 カラクレナイ  5着 アエロリット

 来週は牡馬三冠の初戦、皐月賞だが、ここにも強い牝馬が参戦予定。