第155回天皇賞(春)

 春の最強古馬決定戦・天皇賞(春)京都競馬場・芝3200メートルで行われ、4歳〜9歳の17頭が出走した。1番人気は昨年のこのレースの覇者で前走・大阪杯を楽勝した5歳のキタサンブラック(武)。差のない2番人気はそのキタサンブラックを昨年の有馬記念で破っている4歳のサトノダイヤモンドルメール)。一昨年と昨年の菊花賞馬2頭の2度目の対戦に注目が集まり、完全な2強ムード。
 レースは予想通りヤマカツライデンが先手を奪ってハイペースで飛ばし、キタサンブラックは離れた2番手を進む。サトノダイヤモンドは中団を追走。
 2度目の4コーナー手前で失速したヤマカツライデンをキタサンブラックがとらえ、そのまま先頭に立つと、最後の直線でも後続馬を寄せ付けず、そのままゴールイン。走破タイムはあのディープインパクトの記録を0秒9縮める3分12秒5のレコード。
 11/4馬身差の2着には4番人気のシュヴァルグランが入り、追い上げたサトノダイヤモンドは3着まで。
 キタサンブラックブラックタイド産駒。史上4頭目春の天皇賞連覇で、G1レースは5勝目。スタミナとパワーとスピードを兼ね備えた本当に強い馬しか勝てない厳しいレースを制して間違いなく現役最強であることを証明した。
 そして、武豊騎手は春の天皇賞8勝目。これも凄い記録だな。

 1着 キタサンブラック(武)  2着 シュヴァルグラン  3着 サトノダイヤモンド
 4着 アドマイヤデウス  5着 アルバート

 また、今日は香港シャティン競馬場でもG1のクイーンエリザベス2世カップ(芝2000m、8頭)が行われ、日本からネオリアリズムが参戦。J.モレイラ騎手を背に先手は奪えなかったものの、中団を追走し、3コーナー手前で仕掛けると一気に先頭を奪い、そのまま他馬の追い上げを封じて優勝。見事にG1初制覇を成し遂げた。
 ネオリアリズムネオユニヴァース産駒の牡6歳。