大宮盆栽美術館

 さいたま市の盆栽町にある大宮盆栽美術館に先日行ってみた。
 もともと祖父が本格的に盆栽をやっていて、盆栽に関する著書があったり、名品展に出品したりしていたようで、その後、父も盆栽趣味を受け継いでいたため、盆栽は子どものころから身近ではあった。しかし、個人的には窮屈な鉢の中に閉じ込められた盆栽よりも自然の中でのびのびと大きく育った木のほうが好きだな、と思っていたし、自分が盆栽に手を出すことなどないだろうと思っていた。
 しかし、この春、家にある盆栽関連書を手本に植え替えなどなんとなくやってみたら、案外面白くて、すっかりはまってしまった。
 といっても、すでに立派に完成された名品を手に入れたい、所有したい、などという気持ちはさらさらなく、要するに木の世話をすることが楽しいというだけである。ちゃんと世話をすれば、松でもケヤキでもどんな木でも小さな器の中で何十年でも生き続けることができるという、そこが面白い。というわけで、コナラやクヌギロウバイを実生で育てたり、庭に生えていたケヤキムラサキシキブを鉢に上げたり、さらにノウゼンカズラなども盆栽にしてしまったり…。いずれもまだ盆栽と呼べるはるか手前の段階である。
 盆栽というのは一般的に年寄りの趣味と思われがちだが、とんでもない。若いうちから始めないと、時間が足りない趣味であるということを痛感させられる。

 というわけで、盆栽美術館にも足を運んでみたわけである。入館料300円。
 館内は基本的に写真撮影禁止。立派なカメラを持って撮る気満々で来ているおじさんたちはそれを知ってガッカリしていた。でも、ロビーは撮影可。

 それから、撮影可能なコーナーもある。この区間はOK。


 予想通り外国人が多い。


 そして、盆栽美術館というと、このアングルからの写真や映像が多いが、この2階テラスからは庭園を撮影してもよいのだった。



 どの盆栽も間違いなく立派だったが、出来栄えはともかく種子や苗から自分で育てるプロセスこそが一番面白いということが改めて分かった。
 その後、盆栽園も回ってみたが、若いスタッフ(女性多数、外国人も)が大勢働いているのが印象的だった。
 最寄りのJR土呂駅前の巨大盆栽?