小田急と京王の多摩センター駅近くで電車から見える「縄文の村」というのが前から気になっていたのだが、実際に行ってみた。
まず東京都埋蔵文化財センターを見学(入館無料)。旧石器時代から人が暮らしていた多摩ニュータウンの丘陵地で発掘された遺跡の出土品を中心に展示されていた。
ここではいろいろな体験教室も行われていて、縄文アクセサリー作りや縄文土器作り、縄文土器で調理したりドングリでクッキーを焼いたりする縄文食の体験などもあるようだ。
そして、電車から見える縄文の村。遺跡庭園「縄文の村」。
ここはもともと多摩ニュータウンNo.57遺跡と呼ばれる縄文遺跡で、縄文前期前半の竪穴住居跡2軒と縄文中期後半の住居跡8軒が発見されている。ほかに縄文早期の陥し穴も検出され、さらに旧石器時代の石器類も見つかっているという。
この遺跡に縄文時代の植生を再現し、3棟の住居が復元されている。
約4,500年前の敷石住居。八王子市堀之内の遺跡で発見された住居を移築したもので、床に平たい石が敷かれている。
縄文前期、6,500年前の住居。
中期後半、4,500年前の住居。
住居跡。
森ではウグイスがさえずり、エナガやコゲラも飛び回っている。みんな縄文時代からずっといるんだろう。
台地の裾にある湧水。
この湧水は昭和後期に涸れてしまったという説明書きがあったが、昭和後期という表現で、昭和も歴史の一時代になってしまったんだなぁ、と思う。