野田の放鳥コウノトリ

 千葉県野田市で2015年から始まったコウノトリの放鳥プロジェクト。
 2015年からの3年間で6羽が放され、5羽が生存。
 2015年に放された「翔」♂は最初の冬に高知県大月町に到達してから、まったく移動しなくなり、ずっと大月町・宿毛市付近で定住生活。
 一緒に放された「未来」♀は過去2度の冬はいずれも岡山県の瀬戸内地方で過ごし、今年は夏に秋田県まで北上していたが、秋から徐々に南下。神奈川県の平塚、小田原、静岡県の浜松を経由して、現在は愛知県田原市にいる。今年も瀬戸内をめざすのだろうか。
 2016年に放された兄弟のうち、兄の「きずな」はずっと新潟県内。弟の「ひかる」は夏は北関東にいたが、一時、大阪、兵庫まで行き、また東へ戻って、15日現在では静岡市にいる。
 そして、今年6月に放された「ヤマト」♂はずっと千葉県野田市に留まっていたが、15日に同じ千葉県の市原市に移動。小湊鉄道沿線の田園地帯にでもいるのだろうか。この先、どこへ行くのか、注目したい。

(追記)「ヤマト」は18日には茨城県神栖市に移動した。2年前の12月5日に「愛」♀が送電線か鉄塔に衝突して死んだ場所が神栖市だった。
 ほかの4羽は15日から移動なし。

コウノトリ放鳥情報http://www.city.noda.chiba.jp/kurashi/oshirase/seikatsukankyo/1006581.html

 多摩動物公園コウノトリ。野田の放鳥個体も多摩のコウノトリの子孫だ。