今年の東京競馬のフィナーレを飾る国際G1、第38回ジャパンカップが東京競馬場・芝2400メートルで行われ、外国馬2頭を含む14頭が出走した。
注目は今年の牝馬三冠を圧倒的な強さで制した3歳アーモンドアイが年上の有力馬を相手にどんな競馬をするのか、だった。多くの人がここでもアーモンドアイの勝利を信じて断然の1番人気となった。
レースは予想通りキセキが先頭で引っ張る縦長の展開。アーモンドアイは直後を追走。楽に落ち着いて走っているように見える。前半は平均的なペースだったが、徐々に速くなり、そのまま最終コーナーを回ると、アーモンドアイが逃げるキセキの直後に迫り、残り200メートルを切ってあっさり交わすと、あとは後続を寄せつけず、そのままゴールイン。後ろからは誰も追ってこない圧勝、楽勝だった。勝ちタイムはなんと2分20秒6の信じられないようなレコード。平成元年のジャパンカップで勝ったホーリックスと2着のオグリキャップが出した当時の2400メートル世界記録2分22秒2が衝撃的なタイムで、それを平成17年のジャパンカップでアルカセットが2分22秒1と0秒1更新していたが、今回はさらに1秒5も更新。こんなタイムで走られては、どんな馬でも追いつくことはできない。こんなタイムを出して大丈夫かと思ったが、アーモンドアイは何事もなかったかのような顔つきで引き揚げてきた。恐るべし。
アーモンドアイはロードカナロア産駒で、母はフサイチパンドラ。3歳牝馬によるJC制覇は2012年のジェンティルドンナ以来、史上2頭目。今年はシンザン記念、桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンカップと5戦5勝。通算では7戦6勝。なんで1敗しているのか不思議である。有馬記念には出ないそうなので、今年のレースはこれが最後。来年はどんな活躍を見せてくれるのだろうか。
1着アーモンドアイ(ルメール) 2着キセキ 3着スワーヴリチャード
4着シュヴァルグラン 5着ミッキースワロー