寒くなって西への移動を開始した3歳の2羽。「未来」は和歌山県橋本市・九度山町付近にいる。「翔」は愛知県南知多町・美浜町付近。
0歳~2歳の4羽は変化なし。いずれも関東の利根川流域。
そして、今年放鳥されて、11月6日に大分県で確認されて以来、情報がなかった「りく」♂は12月15日に佐賀県伊万里市で確認された。
多摩動物公園のオランウータン、バレンタイン(32歳♀)。イギリスの動物園で生まれ、人間に育てられたため、オランウータンとしての生き方を知らず、これまで2度の出産を経験したものの、いずれも育児放棄してしまった。そこで、やはり人工哺育になった娘のチェリアと一緒に2016年12月に横浜のズーラシアから多摩動物公園にやってきてオランウータンとしての生き方や子育ての仕方について学んでいる。バレンタインについては2年が経過した今年12月でズーラシアに戻るという話だったが、延期になったらしい。
ズーラシアではお客さんの前にまったく出られなかったバレンタインだが、多摩ではおもにキキ親子と一緒に放飼場に出て、キキの長男リキと遊んだりして、かなり活発になった。やはり環境の力なのだろう。キキが第二子のロキ♂を出産し、その育児の様子もずっと見ているので、それも彼女にとってはいい勉強になっているはず。バレンがロキに近づいて、触ってみたりもしている。
バレンタイン。1986年2月14日生まれなので、この名前。
バレンタインの良き遊び相手になっているリキ(6歳)。
バレンタインにとってはキキ(18歳)の育児はいいお手本。
バレンタインの娘チェリア(4歳)も代理母ジュリー(53歳)の献身的な養育、ほかのオランウータンたちとの触れ合いを通じて、びっくりするほど逞しく、そしてオランウータンらしいオランウータンに成長している。
チェリアも初めて見る自分より年下のオランウータン、ロキには興味津々。最近はキキもチェリアがロキに触るのを許すようになっている。チェリアにとっても赤ちゃんとの触れ合いはいい経験になるはず。
世界最高齢だった母親のジプシーが去年、世を去って、国内最高齢になったジュリー。
こういう姿はジプシーを思い出す。
(きょうの1曲)DOOPEES/だいじょーぶ